- ボーダレス一家の消息 - 国際社会を転々とする筆不精な伊藤一家の生存状態を見せるものです |
家族アルバム 1.家族構成 2.家族アルバム:海外 3.家族だんらん:日本 4.シルビア 5.ウイリー <モデル> 6.サムエル 7.従兄弟会議 8.シルビアの高校卒業 9.サムエルの運動会 オヤジはどうした? 1.プロフィール 2.パナマでの仕事 3.日本での職場1
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家族アルバム
昨年、2年間の国際協力プロジェクトの専門家の仕事を終えて、ブラジルの赴任先から日本に引き上げた際は、まるで終戦直後の満州からの引き上げと似たような体験をした。 ブラジルでは、帰国間際に入っていたマンションの不動産から敷金、保証金をふんだくられ、さらにクレジットカードに訳のわからない大額の請求がきたので、明細を要求している間にどんどん膨れ上がり、いつの間にか新車を買える値段にまで膨らんでしまった。 内容はわからないまま、銀行には騒がれるは、所属先にはクレームを入れるはで散々な状態になった。さらに日本に帰ってからの生活費や子供の学費とNGO立ち上げのために貯金がてらにパナマにローンで購入していた住宅の売却が、不景気のおり、不動産が下落した上、買う約束をしていたオランダ人がさらに値段が下がるのをまってぐずりだし、別に購入希望者が出てきても家を見せないで結局は散々時間を取らせたあげく叩き値で買われてしまった。 この結果、予定していたNGO資金どころか、子供の学費もままならず、日本での生活費もすぐ底をつくという状態に入った。 JICAの専門家の仕事は、ブラジルを最後にコンサルタント業で、短期派遣と自主管理のプロジェクト企画を生み出す仕事をしたいと考えていたので、できれば長期での派遣はもう避けることにしたきたので、帰国後にJICAより打診のあったアジアの仕事を断ってしまった。 しかし、短期派遣の仕事ももう以前のような指名ではない競争入札になったので、この新しいシステムで取れるようになるには、時間がかかりそうであった。 しかし、今回はたった2−3ヶ月で、バブル崩壊、カード詐欺、不動産詐欺、投資失敗、住宅叩き売り、リストラなど、現在の不況の災難をオンパレードでまとめて体験してしまったのは大変貴重な経験となった。 そのため、日本の経済状況を体験した上で新たな中南米での事業進出を狙うことにした。 幸い、縁あって知り合ったばかりの友人から仕事を紹介され入社したが、これは東京都内60箇所ほどに現場を抱えるマンション総合管理会社でここで管理業務担当者として一人10数件のマンションを管理する仕事についた。始めての業界なので、簡単には仕事を飲み込めない。しかし、面白いし、勉強になり、そしてこの会社で海外コンサルタント事業もやっていいと許可がでているので、早くマンション管理をマスターしたら海外プロジェクトも狙いたいと楽しみにしている。 週末にマンション管理組合との会議が多く、また管理員が葬式などで休むときには交代で管理員もやったりする。 |