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理想郷ブラジル/ 首都ブラジリアの紹介
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 ブラジリアでの冒険/ 謎と神秘の探検



ブラジリアの中心部に位置する、マヤ式ピラミッド型の国立劇場とそれを囲むオフィスビル郡。

 ブラジリアは都市としては、1960年になにもなかった高原地帯にいきなり建設された新しい都ですが、その中にある建物やデザインはエジプトに昔存在したアケタトンという古都に類似しており、古代エジプトの王達の生まれ変わりがそれらの都市や文化を再現させたという説もでていれば、一方では中央の官庁街がエルサレムの遺跡にある「ソロモンの神殿」の構成と同じものでブラジリアは世界の首都として築かれた野望があるという説の研究もあります。これらの説の信憑性については意見が分かれるところですが、興味深い説として参考までにご紹介してみましょう。


(1) 古代エジプトの滅んだ都市アケタトンの復活

 ブラジリア市内にはピラミッド型の建築物も多くみられますが、多くの建物や地形、デザインが偶然にも古代エジプトのアケタトンと共通しているといわれ、多くの学者の研究対象となっていました。この中で1978年に考古学者であるイアラ・ケーンが発表した「アケナトンからJKヘ −ピラミッドからブラジリアへ」という名の論文はブラジルのマスコミの注目を浴びましたが、この論文を元に多くの学者やエジプト政府の協力も得て詳細調査が行われ、一般向けにまとめられた本が出版されました。「秘密のブラジリア」(Brasilia Secreta)は専門家やマスコミから高い評価を受け、イアラ・ケーンのエジプト説はブラジルの知識人の中ではひとつの常識にもなっています。 (参考:Brasilia Secreta, Enigma do Antiguo Egipto, Iara Kern& Ernani Figueiras Pimentel, 2000, p.112)

 右の写真:ブラジリアエネルギー公社 (Compania de Energia do Brasilia)の中央管理センター。 エジプトのサカラピラミッド(左写真)と同じ「段々ピラミッド型」で設計者は「インスピレーションでデザインを制作してみたら偶然にエジプトのピラミッドと似ていた」と語っています。 

 ブラジリアの建設者たちが、古代エジプトやメソポタミアの文化に非常に高い関心を持っていたことは知られています。まずブラジリア建設を指揮したクビチェック大統領はこの事業の前に担当者たちを引き連れ、一度エジプトを訪問しています。彼はエジプトの文明や風景に強い印象を受け、その時の感想を「これこそ人類の文明だ」と賛美しました。
 そしてイアラ・ケーンは、このジュセリーノ・クビチェック大統領が、エジプトの古都アケタトンを造ったアクナトン王と多くの共通点や、酷似している点を上げ、クビチェックはアクナトン王の生まれ変わりだという説を立てました。 (参考: Brasilia Secreta, Enigma do Antiguo Egipto, Iara Kern& Ernani Figueiras Pimentel, 2000, p.112)


    (写真左)ブラジリアの父ジュセリーノ・クビチェックを記念した学校。 (写真右)ブラジリアの南ウイングの端にあるボア・ボンタージ教会。(写真右下)この教会の裏には有名なエジプト博物館がある。




(2) 古代エジプトの王アクナトンが創った世界最古の組織がブラジリアに健在

ブラジリア大学キャンパスエリアにカラフルなエジプト模様のデザインが入った建物が目を引き、多くの通行人が写真をとったり、好奇心をよせたりしているが、実はこれは芸術的作品でも博物館的なものでもない。なんと古代エジプトのファラオ・アクナトンにより創設された3.355年の歴史を誇る世界最古の同人組織「バラ十字会」(Orden Rosacruz)のブラジリア支部の建物なのです。バラ十字会は、単に何世紀にもわたる長い歴史をもっている のみならず、東西古今の英智を結集し、有形無形の文化資産を擁し、 いかなる宗教・政治団体ともまったく無関係の立場で、 もっぱら哲学的探究を目的としている同人組織です。一部では最古の秘密結社であるとも言われています。



ブラジリア大学の隣接エリア(L2通り上)に建っている、「薔薇十字団」ブラジリア支部

 

参考情報サイトへのリンク: 【ブラジルバラ十字団 オフィシャルサイト 】 【日本バラ十字会オフィシャルサイト】



古代都市アケタトンとアクナトン王の使命
 マヤ、エジプト他の古代史研究の世界的権威である人類学者、考古学者のジョージ・ハント・ウィリアムソンによると、 "古代都市アケタトンは、紀元前1378年にアメンホテプ4世が、それまでの首都テーベから300キロほど川を下った処女地に建設した、エジプトを統治する新しい首都だった。
 それはアクナトン(アトンを喜ばす)と改名したアメンホテプ(アモンが満たされている)4世が、エジプトに定着していた偶像・多神崇拝を、より単純で純粋な信仰に置き換えようとして、アモン信仰に対して全面戦争を開始した行動の一つだった。太陽円盤に象徴される唯一神アトンの存在を明確に認識していた彼は、その父なる神の意思が成就することを願い、国全体の宗教的堕落とアモン祭司たちの誤った教えの、急激な排除を目論んだ。それはファラオにしか試みることのできない劇的な宗教改革だった。

 アクナトンの都は、偽りの神であるアモンの波動に汚されていない、神聖な土地でなくてはならなかった。そしてこの劇的な宗教改革は、エジプトの文化に改革的な変化をもたらした。それまでのあらゆる伝統が廃棄され、芸術的リアリズムとヒューマニズムがアケタトンを中心に花開いた。

 その新しい世界の首都から、アクナトン王は、新しいメッセージを全人類に向けて送り出した。主として、アトンの神聖なメッセージを、新しい形の芸術、文学、哲学などの中に吹き込むことによってである。 アクナトン王は、他国の王、王子、貴族達にさえも、「神(アトン)は自分の子供たちがあらゆる暴力を放棄することを望んでいる」というメッセージを送りつけた。彼は、当時のあらゆる権力者たちに平和主義者となるよう求めた。
 しかし他国の権力者たちは、それを鼻で笑い、彼を狂人と呼んでいた。彼らは、アクナトンの意図を汲み取ったふりをしたが、裏では軍備の増強を進め、アモン信仰の復活を狙っていた。

 アクナトンは、「ラーであり太陽である王」と呼ばれた。そしてそれは、彼がこの惑星を救うために他の世界からやって来ていた魂たちのリーダーであったことを如実に物語る称号だった。 地球の全歴史を通じて、”グッドリー・カンパニー”の面々は、無限なる父の意思に基づいた遠大な”計画”を遂行すべく、群れをなして転生を続けてきていた。そして、新しい都での統治を開始したアクナトンの周囲には、誤った教えを一掃することで世界を大改造しようとする彼の巨大事業を援助すべく、特に偉大な魂たちが集合していた。"
(引用: ジョージ・ハント・ウイリアムソン、「ライオンの隠れ家」、求龍堂、1999年版より)



(3) ソロモンの神殿に類似していると言われるブラジリアの三権広場

ブラジリアについて詳しい歴史研究家Adirson Vasconcelosの著作「記念すべきブラジリア」によると、この各省庁の建物がならぶ官庁街から三権広場にかけての構成は、かって紀元前10世紀頃にユダ王国が世界を治めた時に作られたソロモンの神殿のものと類似しており、これは現在においてもある秘密結社のロッジの構成や儀式に使われているものであると書かれています。(参考: Memorial Brasilia, Adirson Vasconcelos, p.124)

ソロモン神殿とは古代ユダヤ民族が唯一神『ヤハウェ』の恒久の住いとして聖地エルサレムに7年半を費やし建設したという神殿のこと。ソロモン神殿は神が設計した完全なる建築物とされ、フリーメイソンの重要なシンボルとなっている。旧約聖書によれば、ソロモン王は神殿建築にあたって、同盟国であり父王ダビデの時代から親睦を深めていたツロの王ヒラムに助力を求めた。ヒラムの支配下にあったティルスやシドン(古代フェニキアの海港都市)の人々は当時最高の建築技術と卓越した彫刻・装飾技術を持っていることで知られており、小アジアにおいては建築の仕事を独占していたからだ。
 ツロの王ヒラムはソロモン王の要請に快く応じ、ティルスから3306人もの労働者を送り、神殿建設に不可欠な材木と石を遣わした。このとき神殿建設の中心的役割を果たしたのが「ヒラム・アビフ」(ヒラム王とは別人)なる人物である。近代フリーメイソンはこのヒラム・アビフを「ソロモンの神殿」とともに重要な象徴としている。旧約聖書には、ヒラム・アビフはナフタリ族(イスラエルの1支族)の未亡人の息子で、父親はティルス出身の真鍮職人だったとある。傑出した知識と技術を持っていたヒラムは、神殿建設の最高責任者として建築全般の管理を任された。彼自身、すべての建築的装飾や神殿内部の装飾を手がけた。彼は職人たちを『親方』と『職人』からなる小集団に組織化し、合言葉や符牒の使用させるなどの工夫によって見事に神殿を完成させることに成功した。


 古代史研究の世界的権威である考古学者ジョージ・ハント・ウィリアムソンによると、ソロモンは、「地上のいかなる王にも勝る知恵を所持し、他に類を見ない壮麗な神殿を建造した。そしてさらに、世界中のさまざまな宗教を認め、人々の自由な信仰を促した。」としていますが、また、「偶像を崇拝する多くの女性を妻にしたソロモンは、この世界のすべての宗教が和合することになるキリストの王国を象徴する目的で、偶像礼拝の積極的な承認を促されていたのである。」という解釈を打ち立てています。  (参考:ジョージ・ハント・ウイリアムソン、「ライオンの隠れ家」、求龍堂、1999年)

 つまり、ソロモンの神殿とは、世界の様々な宗教の和合を図り、世界の平和的支配を実現させたイスラエルの王の権威を象徴するものでもあったようです。

 しかし、果たして本当にソロモン王の神殿とブラジリアとの間には何かの関係があるのでしょうか。ブラジルは、全国的にフリーメーソンなどの神秘主義組織の関係施設が多く見られ、大学教授や学者、そして政治家や中央政府関係者にメンバーが多く、そして、ピラミッド型の国立劇場(始めの写真)でこの組織の大会や文化コンサートなどのイベントが堂々と行われたり(作者も招待された)興味深いところがあります。


【霊的首都ブラジリア】


解 説

 ここに載せられた情報や写真などは、あくまでもブラジリアで作者の好奇心を引いた施設や組織などを調べてみたもので、作者とは一切の関係はなく、勧誘や宣伝または批判を狙うものでもありません。人生を楽しく、そして旅行を充実したものにするために好奇心を大事にしたいという気持ちと、読者へのサービス精神で載せています。


【ブラジリアへようこそ】 【夢見る者たちが築いた理想郷ブラジル】


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