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理想郷ブラジル/ 首都ブラジリアの紹介
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神秘の都ブラジリア
Brasilia, o cidade mistica




 一説ではブラジリアは、水晶の大鉱脈の上にできた街で、水晶は霊力を高めるとか「気」を集めるとか言われ、そのためにここに住むと霊力が高くなると信じられている部分があります。 ブラジリア近郊に数万人もの霊媒者が住むと言われるプラナウチーナ市があり、そしてその近くに超現実的な儀式が頻繁に行われているスピリチュアリズムの聖地バーレ・ド・アマニェセール(Vale do Amanhecer -夜明けの渓谷)があります。またこれらはどのような関係があるかはよく判りませんが、さまざまな宗教団体や、秘密結社、古代の密教などが集まっており、霊的な影響の高い街とされており、現代に現れた神秘的な都市として注目を浴びています。
 



(1)超自然能力や霊能力を開発する団体がいっぱいのブラジリア

 ブラジルではもともと先住民たちがもっていた伝統宗教を、ポルトガル人が武力でカトリック教に改宗させた経緯があります。改宗しなければ邪教として殺していいとポルトガル国王から言われてきていました。そのため、多くの先住民宗教や、アフリカから奴隷たちが持ってきた伝統宗教などがカトリック教へ改宗したことを装って、実際は外見はカトリックでも中身はかれらの伝統宗教を維持しているものが多く、一種の新興宗教のように発達してきました。さらに、プロテスタント系の新しい宗教もあれば中東やアジアから入ってきたアジア系宗教が合体、変化したものなどさまざまです。そしてこの中で特に伸びてきたのが、スピリチュアリズムという宗教の流れです。

 このスピリチュアリズムは日本にも19世紀後半に入ってきており、「心霊主義」というふうに訳されています。辞典によると、スピリチュアリズムの定義は「死者の魂が、特に霊媒を通して、生きている人と通信したり、生きている人に姿を見せるという信念、あるいはこの信念に基づいた主義の体系または実践。」と記述されています。

 スピリチュアリズムは、ヒンズー系のものが世界的に広く知られていますが、仏教系もあれば、キリスト教系のものなど、さまざまな宗教と結びついたり、混ざったりしています。ブラジルでは、カトリックキャラにアフリカ土着宗教が合わさった密教カンドンブレが代表的ですが、別に古代エジプトの宗教キャラが盛り込まれたのも多く見かけられます。そしてこれらのさまざまなスピリチュアリズムの団体がブラジリアにそれぞれの本部を並べているところや、カンドンブレの儀式グッズ専門店が商店街に並んでいるなど大変興味深いものがあります。

ブラジリア大学近辺(L2通り上Norte) にあるスピリチュアリズム系宗教団体の連合本部。

参考情報サイト: 【Brazilian Spiritist Federation】【スピリチュアリズムのオフィシャルサイト】



(2)ブラジルに誕生した奴隷の密教カンドンブレ

 ボランティア活動をやっている関係からある時、カンドンブレ系の教会に招かれたので、ブラジルの土着文化のひとつを知る良い機会だと思い行って見ました。
 ここはカトリック的な要素(キリスト像やマリア像、聖人などの像が祭られている)とアフリカ系スピリチュアリズムが取り入れられたような儀式を行っていました。太鼓のリズムに霊媒者たちが踊りそのうちに霊が乗り移って別人のようになり、他人の病気を治したり、家庭問題や人間関係問題を当てて、そしてアドバイスをするなど「ヒーリング」や悪い霊を追い出して精神的治療をはかる「除霊」といったようなことをやっていました。




カンドンブレはブラジルの大西洋沿岸都市を中心に全国的に庶民に根強く浸透している宗教ですが、カトリック教会の信者でカンドンブレにも出入りするという人が多いそうです。下層階級には病気や精神的悩みの癒しが医者よりも安く効果的にできるので人気が高いようですが、政治家や知識人もライバルや敵を排除するための効果的な(?)手段として呪いや魔術を利用するために入会するものが結構いるようです。
参考情報サイト: 【カンドンブレ(Candomble')】


(3)スピリチュアリズムの聖地バーレ・ド・アマニェセール

 ブラジルの首都ブラジリアから25キロほど離れたプラナルチーナという衛星都市の郊外に、バーレ・ド・アマニェセールというおとぎの国のようなファンタジーな町があります。人口数千人ほどの小さな町ですが、そこに入るとまるでどこかのテーマパークのようなカラフルで面白い風景がいっぱいになっています。

 まるで、観光用のアトラクションセットみたいな町並みと、魔法使いコスチュームに身を包んだエキストラたちの、映画撮影所みたいな雰囲気があります。

 この町は実は、ブラジリア建設当時にここに住んでいた大変な超能力をもった女性霊媒者 Tia Neiva (ネイバ叔母さん)が、病気を直してもらいにやってくる人々や霊的アドバイスを受けにやってくる人たちのために作った霊能力開発センターともいうところで、ここで修行を積んで霊能力を身につけそして世界に奉仕と伝道のために出て行く宗教団体の拠点としてとされているところです。

 ネイバ叔母さんは、この地に農場を持ち、ブラジリア建設の歴史的な工事(3年で60万人都市を落成させた)のトラック運転手として荒くれ男たちの中に混じって仕事をしていた逞しい姉御のような人だったそうです。彼女はいろいろな出来事を予知できる能力と人を見通す能力をもっていたと言われましたた。彼女のこの超能力とカリスマに寄せられて集まってきた人たちが生活し、魔術や超能力、予知力などを身につけるための修行の地として発達した珍しい地なのだそうです。

 町の広場には儀式を行うための祭壇や聖堂があり、そしてその町の裏には特別な儀式を行うための湖と丘があります。そして毎日いろいろな儀式や修行訓練が行われているのですが、ここで修行を積む人たちの服装がまるで中世ヨーロッパのおとぎの世界に出てくる魔法使いの叔母さんやおじさんたちの格好なので、ブラジリアから多くの観光客が訪れるようになりました。 作者もあまりにもファンタジーな服装姿に映画の撮影でもやっているのではないかという印象を受けました。 特にこの組織の創立者であるネイバ叔母さんの肖像は本当に映画の魔女そのものです。

参考情報サイト: 【Vale do Amanhecer, Oficial Site】 


解 説

 ここに載せられた情報や写真などは、あくまでもブラジリアで作者の好奇心を引いた施設や組織などを調べてみたもので、作者とは一切の関係はなく、勧誘や宣伝または批判を狙うものでもありません。人生を楽しく、そして旅行を充実したものにするために好奇心を大事にしたいという気持ちと、読者へのサービス精神で載せています。




記念撮影
(ブラジルの土着伝統宗教カンドンブレ系の霊媒者たち)


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