チョコレートができるまで

みなさんが好きなチョコレート、どうやって作られているかご存知ですか?
 カカオポッドと呼ばれるカカオの実は、年に2回の一定期間に収穫が行われます。カカオポッドの硬い殻を割り、カカオの豆だけを取り出し、さらに豆一粒一粒を手作業でバラバラにしていきます。
 採取したカカオ豆は24時間以内に発酵作業を始めます。発酵には豆の温度が50℃になるぐらいの温度が必要です。空気を送りこむように、こまめにかき混ぜます。発酵期間はカカオの種類などによりますが、2日から8日くらいかかります。そして、今度は乾燥をします。カカオ豆を大きな板の上に広げ2週間ほど天日干しにします。そして、世界各地に送られていくのです。
 チョコレート工場に運ばれたカカオ豆は、品質検査でカビや虫食いがないか、発芽や発酵不良はないか調べられます。そして、ゴミやほこりを除去し、きれいにします。
 次にコーヒー豆を煎るのと同じように焙煎します。焙煎されたカカオ豆は、機械で周囲のかたい殻や外皮を取り除いていきます。カカオニブという豆の部分だけを残します。そして、様々なカカオをブレンドやセレクトしていきます。
 カカオニブを機械ですりつぶし、なめらかな状態にしたものがカカオマスです。ブラックチョコレートはカカオマスに砂糖を加え、ミルクチョコレートはカカオマスに砂糖と乳成分を加え、機械で混ぜていくのです。0,02ミリの粒子になるまで練り上げます。
 なめらかになったチョコレートは、さらにタンクの中で練り上げます。そして最後に状態をみながら調整をかけ、温度調節され、型に流し冷却した後、取り出して包装されます。
 こうして、たくさんの手間がかけられ美味しいチョコレートが出来上がります。

This article was updated on June 6, 2022