液性の話が出てきましたから、アミノ酸の液性について考えてみましょうか。
タンパク質を形作るアミノ酸自身の液性にを考えてみましょう。
アミノ酸は、その液性で「中性アミノ酸」「酸性アミノ酸」「塩基性アミノ酸」に分けられます。
アミノ酸のところで書きましたとおり、アミノ酸は基本的に「中性状態」では「双性イオン」として存在しているのでした。

問題は「中性状態」という所です。実はそれがいつもの「中性(PH7)」に等しいとは限らないという事です。
はぁ?訳わからないですね。
順番に説明しましょう。
先に説明しましたように、等電点のPHは、アミノ酸の種類によって異なります。
大体のアミノ酸の等電点は、PH6前後です。言い換えるとPH7では、大抵のアミノ酸にとっては(PH6より上だから)塩基性なんです。

つまり、PH7では「塩基性型のイオン」として存在する事になります。
だけど例えば、リシンを考えてみましょうよ。

リシンはアミノ基を二個持っていますから、普通のアミノ酸より塩基性が強くなります。ですから等電点のPHはPH6より高くなります。リシンの場合は大体PH10位です。この様に、等電点が塩基性にあるアミノ酸を「塩基性アミノ酸」と言います。
逆に、

「味の素」で有名な「うまみ成分」であるグルタミン酸は、カルボキシル基が二個ありますから、等電点が酸性側にあります。(実際にはPH3.2)このようなアミノ酸を「酸性アミノ酸」と言います。
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