油脂


では以前に途中まで書きましたが、脂肪の消化の方について、考えてみましょう。

脂肪 →(消化)→ 脂肪酸 + グリセリン

中学理科で、この様に習いましたよね。

グリセリンはアルコールのところで、脂肪酸はカルボン酸のところで出てきましたよね。

脂肪酸を三分子、グリセリンを一分子用意します。脂肪酸三分子は、それぞれ種類が異なっても、同じでも結構です。

これらをエステル化してくっつけて下さい。

こうしてできたのが「油脂(ゆし)」、平たく言えば「脂肪」です。太ると身体に溜まるアレです。

この逆反応が、我々のからだが日々行っている「消化」で、化学的に言えば「加水分解」ですね。

さて、実際に入試問題をやってみた人は分かるでしょうが、実際、問題は「構造決定」です。そのためには油脂の特徴を調べる必要があります。具体的には脂肪酸のアルキル基部分(Rの部分)の構造が知りたくなるはずです。その時、手がかりになるのが、次に挙げる「けん化価」と「ヨウ素化」でしょう。


  1. けん化価
  2. ヨウ素価

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