「ブドウ糖」「麦芽糖」は分かりました。
では、もともとの「デンプン」って何でしょう?
(デンプンは「スターチ」とも言います)
実は、ブドウ糖がいっぱい(数千〜数万個位)繋がった物です。
デンプンの様に、糖がいっぱい繋がったタイプの糖を「多糖類」と言います。
繋ぎ方は、ブドウ糖から麦芽糖を作った「脱水縮合」と同じです。
ですから、「デンプン→麦芽糖→ブドウ糖」という「消化」は、どの段階も「加水分解」なんです。
この加水分解を起こすのは、試験管でやるなら酸触媒を使えば良いのですが、体内では、消化酵素「アミラーゼ」を使います。
アミラーゼは、「デンプン→麦芽糖」の反応は起こしますが、「麦芽糖→ブドウ糖」の反応は起こしません。「麦芽糖→ブドウ糖」をするためには、「マルターゼ」が必要です。
一方、酸触媒なら「デンプン→麦芽糖」も「麦芽糖→ブドウ糖」も起こします。
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