またしても切れたマハティール首相
     

2001728日(だと思った)の「The Star」一面トップに、こんな記事が出た。学生運動それも反政府運動に熱中し、学業に専念しないブミプトラ学生。華人に益々水をあけられる状況を見かね、マハティール首相はまたしても切れてしまった。今回は少し不真面目に紹介する。マハティール首相いわく・・・・・。

『やい、てめえら! いつまでも甘えてんじゃねえぞ。阿呆の分際で、誰のお陰で国立大学に入れたと思ってんだ。ちっとは勉強しねえか。華人に比べなんなんだ、てめえらの体たらくは。勉強しないだけならともかく、反政府運動なんざやりやがって。おまえら何様だと思ってんだ?そうか、もう政府の助けは要らねえてんだな。上等じゃねえか、じゃあ来年はブミプトラ優先枠を取っ払ってやろうじゃねえか。選挙で落選するから、そんな事出来ねえって高をくくってやがるんだろ?こちとらぁそれどころじゃねえってんだよ。てめえらがどれだけ実力で進学できるのか、一度見せてもらおうじゃねえか。』

ブミプトラ政策の基幹を成す、マレー人の国立大学定員(優先)枠を1年間凍結しようというのだ。このショック療法が実施されれば、マレー人の大学入学は絶望的になる。その結果多くのマレー人から反発を買い、UMNOの支持母体を揺るがしかねな両刃の剣である。私は実施されるとは思っていないが・・・・。

医師Dr.マハティールは1964年に政治家としてデビューした。当時は過激な若手マレー民族主義者として鳴らしが、首相就任以降は民族間のバランスを取りながら、国家の発展に努めた。今年で首相代位20周年を迎え、今期季限りの引退を表明している。御ん年76歳である。引退後はリクアンユ上級相の様に頂点に君臨する気は無いという。

マハティール首相はマレー人の意識を変えようと努力したが、果たせなかった。それが在任期間のなかで、一番の失敗と本人も認めている。マレー人はDNAに楽して生きる性質が染み込んでいる乞食のようなものである。そしてブミプトラ政策は乞食に施しをするようなものである。施しを受けた乞食は明日から働くか?答えはNOである。

解りやすいマハティール首相のスピーチだが、あまりに改善されない情況を見るにつけ、最近は年寄りのくどい説教にも聞こえてくるから不思議である。

2001731日)

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