Air Lauch社もABSL模擬発射実験を実施

ABSLシステム開発が加速している模様です

9/28のブログでRASCAL復活を述べましたが、何とAir Launch社のABSLシステムも模擬落下実験を実施したそうです。2005年6月にT/SpaceがNASAプロテウス航空機から模擬打上げ実験をしましたが、これに引き続いてAir Launch社も、米軍のC-17のカーゴ扉から落下打上げする方針で実験を実施したそうです。

ABSLシステムは、空中でロケットを打ち上げるため、ロケット1段目の役目を航空機がしているため、ロケット打上げ価格を抑えることができるとして、様々な企業が開発へ名乗りを上げているのが現状です。

このAir Launch社の実験は2005年9月29日に実施され、高度6000フィート(約2000m)から落下され、空力抵抗やロケットにかかる応力などのデータが収集されたと考えられます。

 
                       落下実験                  想像図(出典:space-daily)

Air Launch LLC社のHP、NEWSページにて高解像度画像が公表されています。 画像1 画像2

Air Launch社では2008年に実用化、低軌道へ450kgの衛星を投入する能力を目標に開発が進められています。アビオニクスはカリフォルニア州ニューポートビーチにあるUniversal Space Linesが担当。落下実験には空軍のほかにスペースシップワンで成功したスケールドコンポジット社も参加しています。

また、近い将来ロケットの点火実験も予定しているそうです。これは驚くべき事でしょう。

着々とABSLの実用化が進んでますね。日本もプロジェクトとして考える方法もあるかもしれませんが、「デザイン研究」としてやる方法もあるかと思います。

2005年12月号の航空雑誌:エアワールドは、「既存大型航空機を利用したABSL(Aircraft based Satellite Launch)の国際技術動向」を予定しております。発売日は2005年10月20日です。

<関連ページ>
RASCAL復活(2005年9/28ブログ)
エアワールド2005年9月号抜粋:ジャパン・オリジナル・モバイル・ランチ戦略(航空機による衛星打上げ開発の現状)
エアワールド2005年11月号抜粋:サイエンス・ランチスペースビーグルからコマーシャル・ランチスペースビーグルヘ(学術ロケットの商業打ち上げ機化計画:M-Vマルチプロジェクト)
エアワールド2005年12月号抜粋:既存大型航空機を利用したABSL(Aircraft based Satellite Launch)の国際技術動向

参考画像:T/Space社のプロテウス航空機から模擬打上実験

 
プロテウス(出典:NASA)     ロケット切り離しテスト(出典:t/space)

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