ラテンアメリカの特徴を探る話題集 |
1.幸せ度の高い世界| 2.仕事に意欲的な国々| 3.企業家が世界一多い国 |
仕事に意欲的な国のランキングでメキシコとブラジルがトップ (2006年8月21日記入) 米国人事戦略コンサルティング会社のタワーズペリンが2006年5月に行った、「仕事への満足度や意欲に関する調査」では、メキシコやブラジルがトップになり日本は調査対象国内で最下位の結果が現れた興味深いデーターがある。 当コンサルタントは、「仕事に対して『非常に意欲的』と感じる日本人は世界16カ国中で最低となるわずか2%しかいない」という調査・分析結果を明らかにした。仕事に「意欲的でない」と答えた日本人も41%おり、インドの56%に次いで2番目に低い (表1)。 ラテン人のサラリーマンの大半が自分の仕事に誇りをもっているのに比べ、日本のサラリーマンは大半が仕事と職場環境に不満があり、ストレスを感じる毎日を送っている。これが幸せ度に影響していることも間違いない要因である。 この調査でなくても、ラテンアメリカは、生活の満足度が高い国であることは日本人でも住んだことフある人たちは理解できるだろう。問題は仕事と収入にかかわるのだが、日本の収入水準と比較すれば、これに勝る収入を得られるところは限られてくるため、惨め感がでてくるだろうが、実際には収入と物価や生活費などの関係、そして物質的環境の快適さよりも人間環境が与える心地良さが大きく影響してくる。 もともとその国の平均的収入しかしらない人間には平均的以上の収入があれば、あとはどれだけ仕事や人間関係に満足できるかで幸せ度がきまるだろう。 日本では、職場の人間関係や居住区の近所付き合いで疲れることが多い上に、人によってはさらに家族関係で疲れを増やす人が多いのに比べ、ラテンアメリカでは普通人間関係が生きる意欲と仕事への活力を得て、家族から癒しと慰め、そして仕事へのヤル気をもらうことが多い。 |