- ブラジルの食文化 -
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ブラジル人の大衆的食べ物

    1. パステル PASTEL

 パステルは、ひき肉や野菜などを小麦粉を伸ばした皮で包んで油で揚げた「揚げ餃子」のような食べ物で、ラテンアメリカでは大変ポピュラーなスナック料理である。しかし、中米ではおやつ的な感覚で、肉もほんのちょっとしか入っていないが、南米になるとおやつよりも手軽なお弁当感覚で食べられるようになってくる。パラグアイ、アルゼンチン、ウルグアイ、チリなどでは「エンパナーダ」と呼ばれ、ひき肉がずっしりと食べ応えのある量で入っていて、食べるたびにリッチな幸福感を感じさせてくれる。特にチリのエンパナーダは砂糖が入ったり、タバスコをきかせたりと工夫で唸らせられるような具の魅力がある。



 肉のでっかい塊で出されないと失礼にあたるような極端な肉食文化のブラジルでは、ひき肉を一口入れたようなパステルは食べないと思っていたら、以外と結構ポピュラーで、バスターミナル内や電気街パラグアイ市場、そして「カヘフル」や「ポンデアスカル」などのスーパーでも揚げたてを売っている。しかし、なんとブラジルのパステルは見かけは大きいが皮が空気で膨らんでいるだけで中身の具はほんの一口しかないのだ。

具が魅力の南部のエンパナーダ

 ブラジルの人達には悪いが、中身がびっしり詰まり、食べ応えのあるパラグアイやアルゼンチンのエンパナーダに比べると皮ばかりのブラジルのパステルは私としては物足りないのだ。「肉をがばがば食べるブラジル人のこんなチャチなパステルに対する愛情が解らん」と私は悩んでいたのだった。

皮が魅力の中米のパステリット

一生懸命食べ慣れてくると解ってくるのですが、中米パナマでは皮が主役で中の具は主役の皮を引き立てる脇役なのです。 パラグアイでは、中の具にコミーノ(パラグアイでよく使われる香辛料)を効かせたひき肉と玉ねぎの炒めたのがタップリ入っていて、冷めていても美味く、満足感があった。ところが中米で食べた「パステリット」は皮が美味かった、お情けのように入っている中の具は引き立て役なのであった。多分これはタコスやトルティージャ(トウモロコシの粉を水で延ばして焼いたもの)を主食とする地域的風習からの影響があるのかも知れない。

アツアツで食べないといけないブラジルのパステル

ブラジルの場合は、皮も中米ほどの美味しさはない。なにがよくてブラジル人はパステルが好きなんだと私の研究心が燃え上がったのである。よく観察しているとブラジルのパステルは注文されてから揚げている。「揚げ立て」にこだわっていた。ショッピングセンター「パチオ・ブラシル」の前にある商店街の「パステルステーション」(Estacao do Pastel)では、注文を受けてから皮を切って具を乗せて揚げている。そして美味い!。そうなんだ揚げたてがブラジルのパステルの美味さのミソなのだ。パナマでは冷めていても皮は美味かった。ところがブラジルのは揚げたてでなくては美味しくないという特徴がある。しかし揚げたてたのアツアツはパナマのパステリートに負けない美味さがあるのだ。これはブラジルの代表的シュラスコ(焼く肉)も同じである。シュラスコばかりは、一度料理したのをあとであたためて食べるとか、冷凍にしたのを解凍して食べるとかはできないものであるので、冷めたら延びて美味しくないラーメンと同じなのだろう。ラーメンにこだわりをもつ私としては理解できる性質の食べ物である。



ブラジリア市内で美味しいパステルを食べられるところ:
1)ESTACAO DO PASTEL ショッピング・パチオの正面の建物でシティーバンクの隣り。
  SCS-Qd. 06 -Ed.Sonia -Loja40 (Frente ao Patio Brasil)
2)PASTELARIA DO BETO: パラグアイ市場 (Feria dos Importados)の正面入口にある目立つ店。
  サトウキビジュース(Caldo de Cana)と一緒にたべるのが通です。 【パラグアイ市場】



【アマゾンの究極スープ:タカカ】





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