おせち料理

子どものころは、大晦日は大掃除をして、おせち料理を作る手伝いをするのが当たり前でした。台所にはお鍋やお皿があふれ、私は野菜の皮むきをしたり、できあがった料理をお重に詰めたり、簡単なことを手伝ったものです。けれども今は実家に帰ってもおせち料理は作りません。ここ何年も買ってきたものです。兄弟たちも巣立って人数が少なくなったこともあるし、全ての材料を揃えて作るよりも、買った方が安上がりだし、何よりも手間がかからない。そんなことで作らなくなってしまったのでしょう。買ったおせちには、伝統的な料理だけではなく、ローストビーフなど洋風のものがあったり、中華料理があったり、普段は滅多に食べられないものも入っているので、それも楽しみです。今年も豪華なおせちをごちそうになりましたが、元旦だけ。子どものころは三が日はずっとおせちだったことを思うと、このあたりも最近の大きな変化です。今の方が合理的で良いですが、ちょっと昔が懐かしくもあるお正月でした。

This article was updated on May 30, 2022