
フェノールをホルムアルデヒドで繋ぎ合せた構造を持っている樹脂が、フェノール樹脂です。
どうやって繋ぐのかといいますと、

フェノールのベンゼン環に付いた水素と、ホルムアルデヒドの酸素が合体して、水として脱離します。

結果として、これでフェノールを繋ぐ事が出来ます。
この「橋渡し」の結合は、一個所だけでなく、何個所もできます。
基本的には、フェノールはOP配向性なので、オルトとパラを中心にして、いくつものフェノールが繋がり会う事ができます。

実際には、かなりぐちゃぐちゃに結合しあって、大きな構造を作ります。
これがフェノール樹脂です。
フェノール樹脂は、熱硬化性樹脂として有名です。
ところで、このフェノール樹脂と、今まで出てきましたビニロンやゴム、ポリエチレンと等と大きく違うところがあります。
今まで出てきました高分子は、分子が二個所で繋がっていましたので、全体としては鎖状(紐状)の構造、つまり数学的には一次元構造を採っていました。
しかしフェノール樹脂は、三個所で繋がっていますから、三次元立体構造を採る事が出来ます。ちょうど、ダイヤモンドやSiO2結晶の構造を思い出して見てください(アレは四個所結合ですけどね)。
空間ベクトルを考えてみると、最低三個所結合しないと、立体構造を採らない事は分かりますでしょ?
ですから、このフェノール樹脂の構造を「三次元網の目構造」と言います。
このような構造を採るためには、単量体自身が、三個所以上で結合出来る必要がありますので、このようなものは、そんなに種類はありません。 大学受験で必要なのは、このフェノール樹脂と、尿素樹脂位でしょう。