R−O−R’:エーテル


先のエタノール(C2H5OH)の低温脱水のところで、

という反応を考えました。

生成物質を見てください。「−O−」という結合がありますね。これを「エーテル結合」と言い、この結合を持つ化合物を「エーテル」と言います。

エーテルは一般に水に溶けず(早い話がなんです)、中性で、芳香を持ちます。

上のC25−O−C25は、二つ(ジ)のC25−(エタン)がくっついていますから、ジエチルエーテルと言います。

ですから、CH3−O−CH3だと「ジメチルエーテル」、CH3−O−C25だと「メチルエチルエーテル」になります。

さて、一般に有機溶媒(まあ、液体の有機物質と思って下さい)は無極性溶媒です。つまり水とは交じり合いません。要するに「」なんです。で、イオンは電荷を帯びているので水和します(水に溶けます)が、有機化合物は大抵は水には溶けません。

逆に有機化合物は、有機溶媒には溶けますが、イオンは溶けません。

有機溶媒の代表が、ベンゼンとエーテルでしょう。

つまりエーテルは、有機化合物を溶かし込みます。

平たく言えば、こういう事です。

ベンゼン(有機化合物です)は油ですから、水には溶けません。しかしエーテルには溶けるという事です。

この話は後のエーテル抽出で詳しくやりますので、今は「エーテルは水に溶けない油なんだ」とだけ知っておいて下さい。


ちょっと発展的な話

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