Si:ケイ素


周期表で、炭素の下である事から分かる通り、炭素と性質が似ている面が多い。

周期表から分かる通り、金属と非金属の中間に位置し、半導体である。そのため結晶は金属光沢を持つ。(色は青緑がかった黒)

半導体なので、工業的に重要。

化学的には安定している。塩基には侵され、ケイ酸塩になる。


二酸化ケイ素

天然には、二酸化ケイ素SiO2として存在する。

構造はダイヤモンド構造である純粋なケイ素に、酸素が割り込んだ形。(左の図:緑はケイ素、水色が酸素)(右の図:左の図がこんな感じで繋がって、巨大分子になる)

二酸化ケイ素は、早い話が「ガラス」や「石コロ(石英やケイ砂)」の主成分。

純粋なケイ素は、二酸化ケイ素をコークスで還元して得る。

純粋な二酸化ケイ素の結晶は、いわゆる「水晶」の事。光学機器に利用される。

二酸化ケイ素もケイ素同様、安定であるが、フッ化水素に溶ける。(重要

二酸化ケイ素はダイアモンド型共有結合結晶として有名。

融点は非常に高い(1713℃)。

塩基の共存のもと加熱すれば、融解してケイ酸ナトリウムNa2SiO3になる。これに水を加えると、水アメ状の「水ガラス」になる。さらにこれに濃硫酸を加えると、白いノリ状に固まる。これをケイ酸H2SiO3と言い、乾燥させたものが乾燥剤シリカゲルである。


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