浸透圧の演習(続きの続き)


単位が gw/cm2 では、何かと困るので、atm か mmHg に変換しましょう。

ここで登場するのが、問題文の「1気圧に相当する水柱の高さを H」です。

1気圧はなぜ760mmHgなのかで書いたように、1気圧は 1033.6 gw/cm2 です。それはだいたい覚えていれば良いだけで、数字は覚えなくて結構です。

この「 1033.6 gw/cm2 」を水銀柱で生じる圧力に換算すると、76cm(= 760 mm)に相当するんでしたよね。

これを水銀ではなくて「水の柱」でやると、約10mになるのでしたよね。

これの事ですよ。

その「約10m」というのを、今回は H cm として下さいと言うのです。

今、生じている浸透圧は、 H には遠く及ばず、たった h なんですよね。

なら、比例計算できるんじゃないの?

1気圧なら H なんです。今は h なんです。何気圧なの?

1 atm : H cm = 浸透圧 atm : h cm

です。

なら、「内項の積 = 外項の積」を使って、

浸透圧 = (h/H)・1

になります。これで atm 単位に換算出来ました。

ところで、話はがらっと変わって、浸透圧ですから、πV=nRTからも出ませんか?

nRTの部分は、問題文に与えられた文字なので、そのままでOKです。

問題は「水溶液の体積V」です。

このために問題2があったんです。

問題文にもともとの水溶液の体積が v で、(h/2)S だけ増加しているんですね。だから、

体積V = v + (h/2)S

ですから、

π(v + (h/2)S) = nRT

になります。

浸透圧π equal に変えれば、

π = (nRT)/(v + (h/2)S)

ですね。この単位もやっぱり atm です。

なら、さっき水柱から出した浸透圧と一致するはずです。

(h/H)= (nRT)/(v + (h/2)S)

これを求める h に対して整理すると、

Sh2 + 2vh − 2nRTH = 0

で、hを求めるのです。

大学受験数学では原則として「解の公式」は使いません。「解の公式かな?」と思った時は、通常「解と係数の関係」で逃げます。だから、ちゃんと勉強している人は、「解の公式」を使うと言えば「あれ?」っと思うでしょう。

が、たまに、化学で使う事があります。今回はそんな、数少ないケースです。

解の公式しか方法が無いので、使います。それで解きますと、

と、h が求まるという訳です。

(複合は正を取ります。そうでないと、hが負で不適当になるからです)

長いな〜と思うかもしれませんが、国公立なので、こんなもんでしょう(^^)。

さて、残るは問題4です。

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