空から見たペナン島
 

ペナン島は南北25Km東西15Km、東京でいえば環7通り内側程度の小さな島である。その姿はよく亀の形に例えられる。右手がジョージタウンで右足がバヤンレパス空港。そして頭の部分がビーチリゾートで有名なバトゥフェリンギである。1年も住めば隅々まで知り尽くし、地図も頭の中に入る事だろう。ところが航空写真や衛星写真などで空から見ると、意外な発見をするものである。

そこで今回はシンガポール国立大学のリモートセンシングセンター(CRISP)がWeb上で公開している衛星写真の中から、我らがペナン島を紹介しよう。CRISPはヘイズに関する情報公開を停止したマレーシア政府とは対照的に出火地点を常時監視している事でも有名である。右の写真をクリックすると拡大画像が見れるので、是非鮮明な画像をご覧頂きたい。


© National University of Singapore
Centre for Remote Imaging, Sensing and Processing
 
さて皆様は新たな発見があっただろうか。私の第一印象は残念ながら「海の色」だろう。濁った水はジョージタウン周辺に留まらず、ビーチリゾートであるバトゥフェリンギをはじめ、ペナン島全域に渡り確認できる。これではエメラルドブルーの海を優雅に泳ぐ海がめとは程遠く、泥沼の中の銭亀である。次に開発が進み「緑が消えつつある」ことである。アイルイタム地区や空港周辺、そしてタンジュンブンガ、テロバハン周辺では赤茶色の地面がむき出しになっている。まるで右前足(ジュ-ジタウン)の水虫が右わき腹に、更には左前足や頭にまで伝染してる様である。なんとも可愛そうなペナン島である。

開発が進み便利になるペナンだが、一方で文化遺産や自然環境の破壊が確実に進んでいる。ちょっと複雑な心境である。

2001年12月1日)

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