しょうもない雑文っす。どうしようもないっす。
でも飲めや歌えや雑文祭に参加したっす。これがその雑文第2段っす。
■2002/05/20 (月) 108.嵐の金曜日 台風ぶうぶう吹いた。
いつのことからか、車を走らせている折りに強い雨風が吹き付けてくると、ハウンドドッグが歌いたくなる。
普段から聴きまくっているという訳でもなし、ただ、昔若かりし頃にファンだった一時期があるだけの、そんなバンドなのだが、何故か心に残っている曲が幾つかあって、車を叩きつけてくる雨や風の音を聞くと、あたかもパブロフの犬のように無性に嵐の金曜日が歌いたくなるのだ。
歌の冒頭「ワイングラスのシェリーを飲みほせば」と、ステアリングホイールを指で叩きながら鼻歌を唸れば、自分が暴風雨と一緒に暗闇の中を駆け抜けて行きそうで、若い頃の無謀な自分がひょっこりと顔を出す。不器用で、暴れまくったあの日の自分。
俯き加減で上目遣いにふてくされていたあの日の自分。
ぶっきらぼうに、他人からの好意に背を向けていたあの日の自分。歌えば、頭の中で100人の大友康平がシャウトしているような憑依感があって、ついついノッてしまって、ついでにラストシーンとか涙のBirthdayとハウンドドッグ3大バラードに続いてしまう。
不意に、妙な気配を感じて、信号で止まったときに隣に視線を向けた。
いたのは、暴風雨をバックにした、気は確かかと言いたげに心配そうな視線をこちらに向ける女房。
たいふうぶうぶうふいた。