■2002/02/15 (金) 105.花粉症でハナが

女
　昨日は大変な目に会ったのら。何って？つむじ風に巻き込まれらのらっ！
　おいおい、引くんぢゃないよお。つむじ風って言っても、そんじょそこらのつむじ風じゃないんらぞ。街から街へつむじ風でもない。それは石原裕次郎ら。られも覚えていないぞ！ナッキーはつむじ風でもないよ。それは榊原郁恵ら。そうそう、川崎麻世もれていたね。うーん、あの頃はあたし、麻世が「すき、好き、大好き」状態らったなあ…って違う！そんなんじゃない。そう、それは小型の竜巻のようなものらったのら。
　大袈裟らって？いやいや、これは真面目な話らよ。春一番には、まら間があると思っていたのらけれろ、急に突風が吹いてきて、しかもそれがつむじ風らったのら。
　言葉が可笑しいって？うん。鼻がね。調子悪くて。花粉症なのかもしれないのら。スギ花粉アレルギーなのかも。あんた医者れしょ？あ、あっ、診なくていい！ふふんふふん、いいったらいいんらもんっ！
　それれさあ、折角学校のパソコンで調べて用意したフォカッチャのレシピが、そのときのつむじ風れ飛ばされたのら。ほら、明日パーティーじゃん？そのとき作って持って行こうと思っていたのら。れも、無くなっちゃってえ。
　何？まことちゃんみたいらって？グワシ！…って違うらろ！
　それれ何の用らって？うん。実は、ほら、あたし家にパソコンないじゃない？明日のパーティー用にネットれ検索してフォカッチャのレシピを用意しておきたいなあと思って。あんたのパソコンちょっと貸してほしいなあ、なんて思って。
　ああ、持つべきものは友らちらなあ！ちょっと貸してね。
　フォカッチャっと、ふんふん、これプリントしていい？うーん。よかった。ねえ、昔「ポリアンナ」って番組あったらろ？うん、それれ「よかった探し」ってあったよね。あたし、今日酷い目に遭ったと思ってたけろ、結局レシピも見つかったし、よかったよかった。
　ああ、よかった探しじゃなくて「フォカッチャ探し」らったけろ。きゃははははははははは。
　さんきゅー。助かった。じゃあね。
　ああ、よかった。フォカッチャも作れるし、パーティーに来た医者たちに花粉症をネタに話もれきるっ！
　「らいじょうぶれすか？お嬢さん」なんて心配されたりしてっ！きゃはっ！！らんらんらんっ！

男
　おいおいっ！待てって！あーあ、聞きゃしないよ、あいつ。舞い上がってるもんなあ。大体、もう忘れてるみたいだったから言わなかったけど、明日のパーティは俺のコネでやるんだから、集まるのは外科。耳鼻科も眼科も来ねーよ。
　ま、いいけどな。あいつの唖然とする姿も見られるし。あいつときたら不器用だから、きっと失敗するよなあ、フォカッチャ作るの。明日きっと泣きついてくるんだ。で、俺が今から作っておくフォカッチャにすり替えるんだろうなあ。これであいつも俺が頼りになるって再認識するだろ。

二人
　明日が楽しみである。

(c)Rou@Shoumona,2002 　
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