しょうもな文

しょうもない雑文っす。どうしようもないっす。
でも「クリスマス雑文祭」宣伝祭に参加したっす。これがその雑文っす。

■2001/11/13 (火) 99.バチッ

 バチッと決まった格好いい脚のアイドルが、最近とみに目立っている。ちょっと前までは癒し系という名の、なんだか「ほんわり」とした巨乳ブームだったと思ったのだが。何やら今年夏以降、相次いで美脚が注目を浴びているらしい。
 8月にデビューしたLUCKY LEGSを皮切りに、西端さおり、そして今月デビュー(?)のミニスカパン(来栖あつこ、三浦理恵子、上良早紀)と続々という感じだ。

 昔、アイドルの条件は「可愛いこと」だったように思う。
 基本的にスタイル等を重視するのはヤラシイことであるように思われ、例えば昭和50年代から60年代にかけて榊原郁恵が好きとか、アグネス・ラムのファンとか、柏原芳恵がいいとか、河合奈保子命とか言っている人たちの中で、一体誰が本音で「胸がいい」と言えただろうか。
 そう当時は今とは逆に、巨乳であることはアイドルにとって欠点だったのかもしれない。清純派がもてはやされたあの時代、確かに男性誌のグラビアでこそ彼女らは人気があったが、それがアイドルとしての商品価値に直接には結び付かないところに、この「可愛いこと」の真髄が隠されている。

 ここで、アイドル史上のブームを改めて考えてみよう。昭和50年代から60年代には、可愛いか美人、つまり「顔」がいいというのがアイドルの条件であった。それはそれだけ顔に惹かれるファンが多かったということだろう。

 その頃のアイドルと言えば、今頃の季節ともなれば可愛いサンタファッションに身を包んでグラビアを飾ったものである。クリスマスと言えばクリスマス雑文祭であり、私も参加する予定なのだが、まあ関係ない話なので閑話休題。

 顔をアイドルの条件とする時代が過ぎると、一時期のTバックブームを挟んで、巨乳が好まれ出した。Dカップ、Eカップは当たり前である。FとかGとか、はてはH、Iカップなんて人までいた。それ以前にもそのような方々は松坂某とかいることはいたが、あくまで色モノだったように思う。それが堂々と胸を売りにして登場してきたのだ。しかもアイドルとして。平成も10年を過ぎた頃からは、同じ胸が売りの芸能人も、趣向を変えて癒し系と呼ばれもしたが、要するに「胸」に惹かれるファンが多いということだろう。

 それが、今では「脚」だ。

 ところで、一般に女性の身体各部位に対する男性の興味の対象は、年齢と共に下降する傾向があると言われる。10代は顔に惹かれ、20代は胸に惹かれ、30代は尻に惹かれ、40代は脚に惹かれる。50代は足首かもしれないし、60代は足の裏か。まあそれ以上では、興味を持つ以前に枯れてくるだろうから議論する価値はないかもしれないが。
 ここで、以下の仮説が考えられる。

 命題:「アイドルのブームを作り出しているのは昭和30年から50年代前半までに生まれた世代である」

 彼らは10代の頃、つまり昭和50年代から60年代にかけて、「顔」を基準にアイドルを選んでいた。
 昭和30年代から40年代前半生まれくらいの層(以下仮に初期アイドルファンと呼ぶ)は、20代になるまでにフォーク、ロック、ニューミュージックなどの洗礼を受け、アイドルを一旦卒業したが、引き続き昭和40年代後半から50年代前半生まれの層(以下仮に後期アイドルファンと呼ぶ)が10代となり、初期アイドルファンの嗜好を継続し、顔によるアイドル選択は続いていた。
 初期アイドルファンが就職し、自由に使える金が増え、丁度バブルに浮かれて遊び倒した頃、30代になっていた彼らの選択によって一時期のTバックブームは起こった。
 そのうち彼らも結婚し、落ち着き、更に景気が悪くなり、アイドルに関心が薄くなった頃、後期アイドルファンは20代になり、巨乳ブームが起きた。
  そのように考えると、今の美脚ブームは、一旦アイドルに飽きた初期アイドルファンの復活なのではないだろうかと結論づけられる。
 おおっ、矛盾もなく説明がつくではないか。

 新発見である。
 これまで誰も発見していない法則に違いない。あまりにも嬉しくてたまらないので、誰かに話したくなる。おっ、丁度いい。妻の人に話してみよう。

 妻は黙って平手を振り上げた。お、おい、待てっ

 バチッ


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