しょうもな文

しょうもない雑文っす。どうしようもないっす。
ひょうたんからコマで松茸雑文祭?だそうです。徳田さん下条さん、ありがとう!

■2001/09/06 (木) 90.松茸類の夢

 キノコが好きである。何とも言い難いのだが、私はキノコと貝の類が好きなのである。だからエリンギとホタテとムール貝のパエリアなどと言うメニューには感激する。寿司も赤貝など好きだし、ましてキノコの王者松茸などが土瓶蒸になって登場した日には、目の色変えて飛びつくのである。いや、これは嘘だ。流石の私も飛びついたりはしない。それでは犬ではないか。それにそんなことで目の色が変わる訳もない。これは比喩だ。

 それはさておき、キノコである。キノコと貝が好きなどと言うと、特に松茸とか赤貝が好きだなどと言うと気を回して、
 「お好きですなあ」
 などとにやけ顔のしたり顔で頷く向きもあろうかとは思うが、松茸とか赤貝と言ったのは比喩ではない。それは誤解だ。何でもそっち方面の話にするのは悪い癖だ。誰のだ?

 それはさておき、キノコである。キノコとは正式に言うと真菌類のうち担子菌類と呼ばれるグループである。一般的には光合成をしない植物と認識されているが、実は最近では生物を動物と植物に二分する考え方は否定されてきていて(5界説8界説)、動物でも植物でもない、これらと匹敵する菌類という1グループをカビと共に構成している生物群なのである。あの美味しそうな松茸も菌類なのである。
 一般的に菌類と言うと、世間では細菌、黴菌、バイキンマンと言った、目に見えない菌を思い浮かべる人が多いと思う。「菌」と聞いたときのイメージは、除菌とか滅菌、ぞうきん、ダスキンと言うものであろうし、このときの菌とは細菌を指していることは疑問の余地がない。細菌類は上記の分類法だと、モネラ界、原生生物界、或いは真正細菌界、古細菌界などに入るものであり、キノコ、カビを中心とした菌類には該当しないのだ。菌類と細菌類は別物である。しかし、世間一般は誤解する。キノコは菌の一種なのかと。

 何ということであろう。我らが松茸は世間に誤解されている。

 ここは誤解を解く方策を講じる必要があろう。菌類と言うカテゴリーの名前を変更してしまえばいいのだ。ここは一つ、いっそのこと松茸類にしてしまおう。
 この場合ただ一つの問題点は、水虫などまで松茸類になってしまう点だが、それも心配ない。我らが松茸は、そんな心の狭いキノコではないのだ。カビだって水虫だって仲間なんだ。

 菌類皆兄弟と言うではないか。


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