しょうもな文

しょうもない雑文っす。どうしようもないっす。

■2001/08/06 (月) 86.顔

「やっと製品化にこぎつけたぞ!」
「なんですか? 今度は?」
「当社の社運を賭けた新型携帯電話だ」
「ははあ、それはどんな特長があるんですか?」
「音声認識を組み込んだメール文章自動叙述機能だ」
「はあ…具体的に言うと、どういうことが出来るんですか?」
「論より証拠だ。君、こっちを持ってみたまえ」
「はあ」
「いくぞ。メール、あて先、短縮、シャープ、いち、次、タイトル、テスト、次、本文、『こんにちわ』、送信!」
ピロピロピロ
(こんにちは)
「おおっ!すごいですねえ!でも、こんな面倒なことするくらいだったら、直接電話した方がいいんじゃないですか?」
「何を言うんだ。最近の若いもんは文章でしか自分を伝えられないんだぞ。直接話したりしたら、感情が伝わりにくいじゃないか。そのうえ携帯で文章をタイプするのは大変だろ? これなら楽に文章を作れるし顔文字も送れるんだぞ」
「へえ、顔文字もですか」
「そうだ。試してみようか。メール、あて先、短縮、シャープ、いち、次、タイトル、テスト、次、本文、『こんにちわ、顔ニコ』、送信!」
ピロピロピロ
(こんにちは(^^))
「おおっ!ちゃんと顔文字も出てますよ!」
「だろう? これは売れるぞ。早速宣伝頼むよ」
「分かりました。広告局の総力を挙げます」

(数日後)

「開発課長」
「ん? 何だ? 宣伝の方はどうなってる?」
「あれ、やっぱり無理ですよ」
「なんでだ?」
「認識の精度が良すぎるのと辞書の優先順位が変です」
「どこがだ?」
「じゃあ、論より証拠。ちょっと、送ってみましょう。メール、あて先、電話帳、開発課長、次、タイトル、テスト、次、本文、『墓を2個建ててやった』、送信!」
ピロピロピロ
(歯(^^)立ててヤった)
「そんな文章打つやつなんかいないぞ!」
「そうでしょうか? じゃ次、送ってみましょう。メール、あて先、電話帳、開発課長、次、タイトル、テスト、次、本文、『今晩マカオに来られない?』、送信!」
ピロピロピロ
(今晩魔(^^)羅れない?)
「こ、こんな…」
「極めつけです。送りましょう。メール、あて先、電話帳、開発課長、次、タイトル、テスト、次、本文、『次回は泣いた赤鬼やりますか?期待します』、送信!」
ピロピロピロ

(次回はナイター( ̄ー ̄)マスかき大始末)


※ と、言うことですよ。NuanceCommunicationsさん。


前に戻る目次に戻る次に進む
総目次に戻る
[雑文りんぐ](まえ /つぎ /りすと /どっか)

(c)Rou@Shoumona,2001 ReadMe TextAn
since 08.Sep,2000

Hosted by www.Geocities.ws

1