しょうもな文

しょうもない雑文っす。どうしようもないっす。
でも赤ドラしりとり雑文企画に参加したっす。これがその雑文っす。

■2001/05/28 (月) 75.夏への扉

 長かった冒険の旅も、最後のコールドスリープから目覚め彼女の眠る冷凍場に到着した今、ピリオドを打つ。
 遂に復讐を果たした彼は足取りも軽やかに進む、最愛の彼女の待つ棺桶のような機械の前へ。
 部屋に入る前に、彼女の遺した言葉「蘇生の意志はない。彼が来るまでは」を確認した彼の喜びに満ちた心の内は、あたかも薔薇の園。
 伸び上がり両手を拡げる彼は、目覚めた彼女を待ちかまえて抱きかかえようと。
 途端に彼女の表情に浮かぶ満面の喜び。
 微妙な間の後、どちらからともなく両手をさしのべ、抱きしめ合う彼ら。
 ラヴシーンの始終を見つめた私−彼の発明品、文化女中器−のメモリーには、彼の設計では想定していなかったであろう極微弱な電流が流れ始めていたが、これって、機械に初めて生まれた感情ナノかな?


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