しょうもな文

しょうもない雑文っす。どうしようもないっす。

■2001/05/03 (木) 71.役者が違う

 我々は通常、商品を区別するのに商標を以てしているので、いつの間にかその商品の製造会社や輸入会社が変わっても気にしないものである。例えばタバスコがある。あれなど製造は一貫して米国マキルヘニー社な筈だが、一時期アントニオ猪木の会社が総輸入代理店をしていたのは、結構有名な事実である。その当時は猪木の会社が作ったかのように誤解していたが、ともかく会社名などは気にせず、タバスコという商標名だけが一人歩きしている、よい例だ。
 会社名が比較的有名なものになると、P&Gがある。しかしこの会社も、CMで名前を聞く割には、何を作っているのかよく分からない。
 そもそも全温度チアーを発売した頃、この会社の名はプロクター・アンド・ギャンブル・サンホームと言った。当時子供だった私は、それを覚えては偉そうにみんなに話していた。今思うとイヤなガキだ。ところが、いつの間にか「ピー・アンド・ジーです」とCMでは放映されるようになった。折角覚えた長い名前が無駄になってしまったわけだ。
 最近そのことを急に思い出したので、P&Gについて調べてみた。すると、意外な事実が判明したのである。
 そもそもP&Gは、日本サンホームと言う会社と伊藤忠商事と米国のP&G社の合弁でスタートし、その頃はプロクター・アンド・ギャンブル・サンホームと言ったものであるらしい。その後、米国P&G社の100%子会社になって、今ではプロクター・アンド・ギャンブル・ファー・イースト・インク(日本本社)と言うらしい。知らなかったが、ヴィックスもマックス・ファクターも途中からP&Gの子会社になっていた。
 今では、ジョイ、ファブリーズ、アリエール、ボーナス、モノゲン、バウンスなどの洗剤をはじめ、パンパース、アテントなどのおむつ、ウィスパーなどの生理用品、リジョイ、パンテーン、ヴィダルサスーンなどのシャンプー・リンス、マックスファクターなどの化粧品、ミューズなどの石鹸、プリングルズなどの食品、ヴィックスなどの薬品と、それだけでマツモツキヨシなどの薬局が占領できるくらいのメーカーになっている。

 占領薬社。


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