しょうもない雑文っす。どうしようもないっす。
■2001/03/05 (月) 63.呼びやすい名前 世に成功した人というのは、その名前の漢字を音読みして通称とされるという現象がある。これを「有職読み」と言うのだが、安部公房(きみふさ)がコーボー、開高健(たけし)がケン、川上宗薫(むねしげ)がソウクン、菊池寛(ひろし)がカン、藤本義一(よしかず)がギイチ、松本清張(きよはる)がセイチョウ、吉本隆明(たかあき)がリューメーなどと呼ばれる。最もこれは古くからある現象で、歴史上の人物なども藤原定家(さだいえ)が藤原テイカと呼ばれたり、森有礼(ありのり)が森ユーレー、柳ユーレーが柳ユーレーと呼ばれたと言う例がある。一般的にはペンネームによく見られるので、モノ書きに多いと言えるかもしれない。
その一方でメジャーな人間というものは、本名をそのまま呼ばれずに姓名を略して呼ばれたりする。司馬遼太郎がシバリョー、橋本龍太郎がハシリュー、浜田幸一がハマコー、浜田省吾がハマショー、木村拓哉がキムタク、豊川悦司がトヨエツ、渡辺貞夫がナベサダ、ジミ・ヘンドリクスがジミヘン、後藤久美子がゴクミ、後藤真希がゴマキ、遠藤久美子がエンクミ、栗田貫一がクリカン、チャゲ&飛鳥がチャゲアス、ドリームズ・カム・トゥルーがドリカム、フリッパーズ・ギターがパーフリ、電気グルーヴがデングル、ナインティナインがナイナイ、シーナ&ザ・ロケッツがシナロケ、エレファント・カシマシがエレカシ、モーニング娘。がモームス、イエローモンキーがイエモン、嗤う伊右衛門がイエモン、筋肉少女帯がキンショー、大日本除虫菊株式会社がキンチョー、石鹸水がカンチョーと、斯様に略されることはメジャーの証明のようなものである。
こうして見てみると、メジャーになるには、その名前が呼びやすくなければならないという法則があることが分かる。
雑文界でも、その傾向は見られる。新屋氏の「オフィスの友」が「おとも」、Keith中村氏の「それだけは聞かんとってくれ」が「それきか」、lou氏の「森で屁をこく」が「もりへ」と言うようにメジャーなサイトは略称というものを公認非公認を問わず持っているものだ。最近ではおきかげ&けい氏の「赤ずきんちゃん☆オ〜バ〜ドライブ」がまさとさんの命名で「あかどら」と呼ばれることとなった。
そこでこのサイトもメジャーを目指して略称を自称してみよう。以下に案を並べて見る。
「しょうもな文」略して「しょうぶん」。短い文章だから間違いではないのだが一般的すぎ。
「しょうもな文」略して「しょもぶん」。ガソリンスタンドと紛らわしい。それはジョモだ。
「しょうもな文」略して「しもぶん」。下ネタばかりの文章と誤解されそう。
「しょうもな文」略して「しなぶん」。お菓子みたいである。それはシナボンだ。
「しょうもな文」略して「しょぶん」。
これでは読者に見捨てられそうである。処分。どうもメジャーへの道は険しそうである。