しょうもな文

しょうもない雑文っす。どうしようもないっす。

■2001/02/26 (月) 61.動物を擬人化する

 幼児向けの絵本などと言うものは人物をステロタイプ化することが多いのだが、それは必ずしも人物に限るものではなく、動物が擬人化されて人間の様に会話したりする類のお話では、当然その動物もステロタイプ化されていたりする。よく見られる現象としては、種々の動物がその特性に応じた職業に就いて一つの社会を構成していたりする動物村なるものがそのお話の中に出てくるということがあるが、このような設定の絵本などで動物を知った子供が、仲良くするだろう事を期待してハムスターと猫を一緒にしておくことにより、悲劇がまま起こると言うことは、数多の雑文に既出しているところであるので、これ以上は触れない。

 例えば、高山の哲学者と言われる動物がいる。北海道に生息する希少種、ナキウサギがそれである。他にも、森の妖精と言えばモモンガだし、山の親爺と言えばクマだ。草原の掃除屋と言えばハイエナだし、百獣の王と言えばライオンである。警官ならイヌだし、泥棒はネコ、物真似はサルで、夫婦はオシドリで、変装するならカメレオン、水商売なら夜のチョウだ。チョウと言えば、市長になりたがっても町長にしかなれないのはイモムシだ。それでは松鶴屋千とせだ。分からない子はお父さんに聞くように。シャバダバー。分かんねえだろうなあ。

 そして動物の擬人化、職業化と言えば、コミックの世界をはずせない。古くは「のらくろ」から「ジャングル大帝」、近くは「動物のお医者さん」、「動物のカメちゃん」まで、擬人化した動物が活躍している。中でも、ヤングジャンプで昔連載されていた、村上たかしの「ナマケモノが見てた」は、妙なリアリズムのオチが面白かった怪作であった。

 しかしただ1点、その中で承伏できないものを感じていた部分があった。「ナマケモノが見てた」で当てはめた職業では、ハゲタカの葬儀屋、ヤギの教師などがあったが、少なくとも教師については。ヤギである理由がないではないか。これが英語ならリクガメが先生になる。不思議の国のアリスでもWe called him Tortoise because he taught us.と言っている。しかしやはり教師と言ったら、ビーバーに決まっていると思うのだ。

 僕の先生はー、ビーバー!

 それはフィーバーだ。


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