しょうもな文

しょうもない雑文っす。どうしようもないっす。

■2001/01/31 (水) 55.聖バレンタイン

 あと2週間で聖バレンタインデイである。聖バレンタインデイと言えば、赤道上空を中心に地球をとりまく、高エネルギー粒子が多量に存在している領域である。それはバンアレン帯だ。いやいや、かつて一世を風靡したアメリカの航空会社で、一度倒産したが最近復活したところである。それはパンアメリカンだ。そうではなく、2月14日を指すキリスト教の聖人の日である。
巷ではチョコレートを売りつけようとする菓子業界の陰謀で、コンビニもデパートもハートのマークとチョコレートで一杯である。しかし、そもそもこの日はキリスト教の聖人である聖バレンタインの命日ではなかったか?
 有力な説としては次の話がある。昔、ローマ帝国には結婚禁止令という悪法があったが、これを無視して兵士とキリスト教徒の娘の結婚式を挙げてあげた司教が聖バレンタインであり、当然彼は処刑されたが、後に聖人に列せられ恋人の守護聖人として讃えられたというのである。本場のヨーロッパでは女性に限らず男性も積極的に愛を告白すべき日なのである。ところが実はこの話は嘘臭いのである。
 ヨーロッパでは古くから春告鳥がさえずりを始めるのがこの日だと言われていた。さえずりとは端的に言えば繁殖期に出す鳴き声である。人間もこの日に限り他の日なら許されないような自由な愛の告白を許そうという習慣なのである。古代中国ではもう少し暖かくなってから、陽春の季節には結婚式等のしきたりを守らなくても結婚できたというから、これは世界に広く見られる風習なのかもしれない。
 そもそもキリストの誕生日とされているクリスマスも本来は日が長くなる境目である冬至を祝うからきているらしい。なお旧暦の正月は現在の立春とほぼ同時期であり、新暦の正月はクリスマスと同様冬至付近が選ばれているのは偶然ではない。いずれにしても長い冬が春に変わったことを祝うものであり、単なる季節祭なのだ。
 とすると、聖バレンタインデイも立春を祝う季節祭であった可能性が高い。しかしどうせなら花咲く季節にしてほしかった。例えば夏だ。チョコレートが溶けるので菓子業界の陰謀とも無縁になる。ひまわりの咲く頃が最適である。そうすると主題歌はこうだ。

 バレン、タイン、咲いたの〜
 それは〜貴方のためよ〜♪


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