しょうもな文

しょうもない雑文っす。どうしようもないっす。

■2001/01/19 (金) 53.大雪の日

 「雪」と言う三好達治の詩があって、雪の日などは、つい思い出してしまう。知らない人もいるであろうから紹介しておくが、おそらく誰でも「ああ、これか」と思うであろう。引用で字数を稼ごうとしていると思われる向きもあろうかとは思うが、なに、短いものだ。

 太郎を眠らせ、太郎の屋根に雪ふりつむ。
 次郎を眠らせ、次郎の屋根に雪ふりつむ。

 以上である。ちなみに『測量船』に所収されている。

 三郎はどうした、などと言う意見は無用である。きっと2人兄弟なのだ。子供を寝かしつけているのだから、きっと時刻は午後9時ころなのであろう。兄弟の歳の差は年子と言うことも考えられるが、ちょっと離れている方が、よりリアルだ。ここでは3歳差と言うことにしておこう。ここで次郎が乳児だとするならば「眠らせ」ようとしても泣き止まないであろうし、そうするとこの詩を読んだときに感じる静けさが台無しになってしまう。これも精々幼児として、おおむね太郎が小学校低学年、次郎が幼稚園くらいの兄弟としておこう。それ以上となると今度は寝付かせるといった行為が過保護に思えてくるからだ。10歳を超えて親に寝かしつけられるのは、いくら何でもおかしいだろう。
 さて、幼稚園ともなると、通常社会性を身につけはじめるのだが、これが小学生になるころには更に発展し、いわゆる悪ガキの原型が形作られる。仲間内の役割もはっきりし、リーダー役、参謀、道化者、ボケ、つっこみ、兵隊などなどが明確になってくるのだ。そして仲間内の親密さを演出するためにニックネームが使用され出す。
 私の子供の頃はナス、ビルクチ、土人、メガネザルなどと言う呼び名があった。それぞれ顔が下膨れ、唇が厚い、色が黒い、眼鏡をかけていると言う特徴を持っているためつけられたニックネームな訳だ。一般には顔の特徴を掴んでつけられる。アゴが出ている者は花王石鹸だ。
 そして太郎だ。そして太郎がここにいる。彼のニックネームは何であろう?

 雪が降る、あだ名はモアイ♪
 ※文中に現在では放送禁止用語となっている単語がありますが、過去の事実を紹介しているだけであり差別を助長する意図はありません。


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