しょうもない雑文っす。どうしようもないっす。
■2001/01/17 (水) 52.トランシーバー 小学生の頃、学研の○年生の科学の広告に騙されて親にトランシーバーをねだった。トランシーバーを知らない人も最近はいるであろうから念のために解説しておくが、興奮したときや情緒不安定なときに落ち着かせる為に医者が処方する薬のことを英語でこう言う。それは精神安定剤(トランキライザー)だ。いやいや阪神タイガースの主将のことだ。それはトラのリーダーだ。そうではない、東南アジアにいる猿の一種だ。それはオランウータンだ。イーサネットLANに使用する中継装置のことだ。う〜ん、マニアックだ。それは確かにトランシーバーだが、惜しい。携帯電話を3回り位大きくした感じの機械で、送受信機が一つになっている無線機のことだ。やっと正解か。随分引っ張れた。それは兎も角、ねだった末に誕生日プレゼントで見事せしめたのを突然思い出し、あのトランシーバーはどこにいったのだろうと気になったので、この正月に実家に帰ったときに早速探してみた。
独身の頃棲んでいた部屋の押入を探り、ミクロマンだのミニカーだの戦車のプラモデルだの超合金だのの下からほこりだらけになった箱を見つけ、おそるおそる蓋を開ける。
おうっ。何ということだろう。トランシーバーはあの頃のまま、片方の送信ボタンが外れているものの概ね使用可能な状態で発泡スチロールの上に鎮座しておった。
これは早速使ってみねばと嫁の人に頼んで一方を持ってもらう。私はもう片方を持って家を出る。
「もしもし」…返事がない…「もしもしっ」…もしや?
「おーいっ、スイッチ入れろーっ!」
「スイッチってどこーっ?」
「左のダイアル回せーっ!」
「ガーガー、ピーーーッ、も…ガー…し…ピー…も…ザザザッ…し?…」
「やったーっ通じた〜!…って、おい大声で通じる距離じゃねーか?これじゃ面白くない。もっと離れてみよう」
てくてくてくてくてくてくてくてくてくてくてくてくてくてくてくてくてくてくてく
「ガーガー、ピーーーッ、…ガー…ピー…ザザザッ……ツーーーーー」
どうしたんだろう?嫁の人がスイッチを切ったのだろうか?不安に思った私は家へと駆け込んだ。
「スイッチ切った?」
「ううん。そのまま」
「おかしいな」
そのとき、箱の蓋の文字が目に飛び込んできた。
しまった!このトランシーバーは通話距離50mであった!こんなもん使えない。コラッしーばーくーぞお!