しょうもな文

しょうもない雑文っす。どうしようもないっす。

 
■2000/12/20 (水) 49.最後のクリスマス

 英語のlastは「最後、最終」と言う意味の他に「この前の」「最近の、最新流行の」「最も…しそうにない」と言う意味がある、と中学生の頃に習った覚えがある。よく考えてみるとこれはおかしいのであって、単に英語文化圏のモノの考え方と言うか思考方法が日本のそれと違うために複数の意味があるように見えるだけであり、実は意味するニュアンスは一つなのではないだろうか。「最も…しそうにない」と言うのは、世界中の人々がしても「最後」までしない人と言うことだから、これは「最後」と同じ意味だし、「この前の」「最近の、最新流行の」と言うのは、英語圏でlastと言うのが「ある段階で最も直近の過去の」と言う意味だからではないだろうか。
 このように、外国語のニュアンスと言うのを完全に理解するのは難しい。これが語呂合わせや駄洒落で使用されるような、なまじっか日本語に近い発音、意味を共に兼ね備えている単語の場合、尚更である。
 例えば「名前」namaeとnameは何か似ているし、「斬る」kiruとkill、「坊や」bouyaとboyなど、意味と発音が似ている単語は枚挙に暇がない。このような例が念頭にあると、日本語と同じ発音の英単語に出会ったときに、つい日本語の意味に引き摺られて解釈してしまいがちになる。よく取り上げられる例としてエロマンガ島などがあるが、初めて聞いた人はそこの住民を年中いやらしい漫画を読んでいるイメージで見てしまうのではなかろうか。
 リンゴ・スターなども、果物の林檎と同じ発音の所為で日本人には馴染みやすいし覚えやすい名前である。しかもスターである。日本語にも「星」と言う立派な単語があるが、日本でスターと言ったら通常は人気者のことである。林檎の人気者。これで人気がなかったら嘘ではないか。いや、嘘だ。
 反対に、日本人の名前でも海外で意味の通るものもある。例えば「竹下」だ。これはtakeshitaであるが、英語でtake shitと言えば「クソする」と言う意味である。ふるさと創生の故元首相はアメリカで人気者だったのではないだろうか。
 と言うことは、クリスマスが日本で人気があるのも、日本語に似た発音だからではないか。「栗済ます」とか「苦にします」とか「食いしんぼう」とかいろいろ似た発音がある。食って苦しむのがクリスマスのイメージなのかもしれない。
 なるほど。ワムこ蕎麦と言うことか。


前に戻る目次に戻る次に進む
総目次に戻る
[雑文りんぐ](まえ /つぎ /りすと /どっか)

(c)Rou@Shoumona,2000 ReadMe TextAn
since 08.Sep,2000

Hosted by www.Geocities.ws

1