しょうもな文

しょうもない雑文っす。どうしようもないっす。

 
■2000/11/22 (水) 39.タイトミニが好き

 タイトミニが好き。プリーツミニもプッチモニも嫌いじゃないけど、やっぱりタイトが好き。
 なんで?ってみんなは聞く。フェチじゃないの?と言われる。だけど誰が何と言ってもタイトが好き。「覗かれたい願望があるんじゃない?」彼は言う。「直に見せたいけど1枚の布が隠してるって状況がいいんでしょ?変態かもね。でも理解できるなあ」そんな知ったかぶった意見なんて聞きたくない。理屈抜きで何がどうでもタイトミニが好き。

 今朝起きて出勤しようとしたら前から歩いてくる女子高生が皆タイトミニだった。いつの間にここの高校の制服はタイトになったのだろう。つい先日まではプリーツだった筈。歩くうちに出会う女、女みんなタイトミニを穿いていることに気がついた。そんな!? いくらなんでも、そんな筈ない。これは幻よ!
 次の日、彼に相談した。「それは強迫観念が見せた幻だよ」彼は言う。私は気が狂いそうだった。もう狂ってて幻を見ているのかも。私はそれから数日寝込んだ。

 彼が心配して来てくれた。「大丈夫かい?」大丈夫じゃない。「心配ないよ」彼は言う。どうして?何が心配ないの?私狂ったのよ。「君は今何を穿いてる?」パジャマ。「大丈夫。僕にもタイトを穿いているように見える」え?「やっぱりだ。今君の周囲にいる人は皆女性がタイトを穿いているように見えるんだよ。君だけじゃない」私だけじゃない?
 医者に行ったが原因は分からなかった。そのうち医者までタイトが見えると言い出した。「帰ってください」遂に医者にも見放された。段々周囲の人達まで幻を見るようになってきたみたい。その範囲は私を中心に日々広がっている。「助けて!」私は遂に彼に縋って気を失った。

 そして彼は私を連れてクルーザーで海に出てくれた。「ここなら誰にも迷惑はかからないよ」でも症状はエスカレートしている。もう人間だけじゃない。魚までタイトを穿いている。釣りが趣味の彼は言う。「君の心からタイトを釣り上げて楽にしてあげる」駄目。「これは?」彼が聞く。ああ、彼が持っている餌のエビまでタイトを穿いてる。私は遂に叫んだ。
 「タイトなんか嫌いよ!」
 途端に魚もエビも裸に戻った。彼は言った。
 「ああ、エビでタイト釣る、か。」

註:これは神林長平「ビートルズが好き」(早川文庫『狐と踊れ』収録)のパロディです。読んでいない方々に陳謝すると共に読まれることを希望します。


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