しょうもない雑文っす。どうしようもないっす。
■2000/11/10 (金) 32.安心感の構図 かなり前に読んだ本に書いてあったことなのでうろ覚えで恐縮であるが、日本に旅行してきたアメリカ人学生が京都などで一通り和食を堪能した後に、ふと街角で発見したマクドナルドに駆け込み、ハンバーガーを貪るように食すと言う話があった。世界中どこでも同じ味なので、食べ慣れない和食に食傷気味になった頃に食べるには丁度良いそうである。
これと似た経験と言うものは誰しもあると思うのだが、旅行先で必ずカレーを食べるとかハンバーグ定食を注文するとか牛丼屋に行くとか言うのは、そのような心理に近いのではないだろうか。
私なども、出張や旅行で初めての土地に行っておきながら郷土料理ではなくカレーや牛丼を食すと言うことも多い。何よりもまず安価で美味いと言うことが理由として挙げられる。郷土料理と言うものは概ね高価なものが多く、そのくせ口に合わなかったりするし、また幾分安価なものは口に合わないどころではなく全く美味くなかったりするものである。名物に美味いものなしとすら言われているではないか。そんなこんなでカレー、エビフライ、ハンバーグ、牛丼などには特に旅行中出張中にお世話になっている。勿論これらの料理でも時々えらく不味いものが出てきたりする。カレーを不味く作るのは至難の業だと思うのだが、レトルトに劣るしろものを出すレストランがあったりするので油断できない。
初めて訪れた土地で、美味い店を探す労力を惜しみたいとき、全国チェーンの店だと味も知っており安心する。例えばカレーだとCoCo一番屋が好きなのだがいかんせん店舗数が少なすぎる。牛丼だと吉野屋が店舗数も多く頼りになる。個人的な好みとして松屋、神戸らんぷ亭、すき屋よりも自分の口に合っていると言うこともあり、旅行ならまだしも疲れる出張の折には結構吉野屋を重宝している。
安心して食べられると言う意味で全国展開している安価な飲食店は重要だ。日本における吉野屋は、件のアメリカ人にとってのマクドナルドと同じような安心感を与えてくれる。そこでマクドナルドに提案したい。いっそのことマクドナルドでも牛丼を導入してはどうだろうか。味にもよるが意外とヒットするのではないだろうか。だって言うではないか。
マックの牛弁当と。