しょうもな文

しょうもない雑文っす。どうしようもないっす。

 
■2000/11/07 (火) 31.学級文庫

 近ごろ文庫本がとんでもないことになっている。
 文庫本を知らない者はまずいないであろうが念のために解説しておくと、お笑いスタ誕で10週勝ち抜きしてメジャーになった漫才師で…それはおぼんこぼんだ。そうではない。A6版サイズで主にペーパーバックの書籍のことである。
 先日、久しぶりに本屋に行く機会があり、店の中をうろうろしていたのであるが、文庫本のコーナーに見慣れぬ社名が並んでいて吃驚した。岩波文庫や新潮文庫、角川文庫、講談社文庫、文春文庫、中公文庫、筑摩文庫などの老舗の他に早川文庫や創元文庫、ソノラマ文庫、コバルト文庫などがあることぐらいは知っていたが、しばらく見ない間に光文社、祥伝社、小学館、フランス書院、白泉社、秋田書店、宝島社、富士見書房、更には驚いたことに竹書房まで並んでいた。
 そもそも文庫は、過去にハードカバーで発行された文芸作品を再刊した、いわば名作がほとんどであった。今ではコミック文庫は当たり前で、官能小説なども従来のような中間小説系のものではなく、よりマニアックなものが氾濫し、更にはオムニバスまで出ている。これはかなりなことになっている。
 この嚆矢は恐らくマドンナメイト文庫あたりではないだろうか?18禁的ヌードグラビアで文庫を作ってしまった英知出版の成功を見て、これまで雑誌しか作っていなかった出版社が参入してきたものと思われる。要するに文庫本と言う形態でもペイできる部数が見込まれるジャンルならば良いのであろう。この分なら次のような雑誌が文庫本業界に参入するのも時間の問題のように思える。もう既にあるのかもしれないが。
 主婦の友、パチンコ攻略の帝王、BANDやろうぜ、ポップティーン、家庭画報、Newton、Olive、ルアーの達人、パーゴルフ、FRIDAY、囲碁クラブ、趣味の園芸、短歌朝日、将棋世界、剣道日本、山と渓谷、月刊陸上競技、大相撲、クロワッサン、健康、おはよう奥さん、サライ、人さらい、皿洗い。
 ううむおそるべし文庫。これまでの人生で文庫をおそるべしと思ったことは、
 「口の両側に人差し指を引っかけて横にイーって引っ張って学級文庫って言ってみな?」
 「がっきゅううんこ」
 「うわーっ、きたなーい、うんこだって」
 以来なかったのだが。うんこだけに紙を消費します、と言うことで。


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