しょうもな文

しょうもない雑文っす。どうしようもないっす。

 
■2000/10/30 (月) 27.公僕を考える

 一般に公務員は公僕と呼ばれる。これは英語のpublic servantを直訳したものなのだが、意味するところはそのまま「おおやけのしもべ」と言うことになろう。「おおやけ」とは何ぞやと言うと、大辞林によると、
 (1)政治や行政にたずさわる組織・機関。国・政府・地方公共団体など。古くは朝廷・幕府などをさす。「―の場で白黒をつける」「―の機関で管理する」
 (2)個人ではなく、組織あるいは広く世間一般の人にかかわっていること。「土地を―の用に供する」「市長としての―の任務」
 (3)事柄が外部に表れ出ること。表ざた。表むき。「目的は―にできない」
 (4)天皇。また、皇后や中宮。「―も行幸せしめ給ふ/大鏡(時平)」
 と、言うことらしい。英語のニュアンスを考えると(2)のように思われる。要するに広く世間一般の人に仕える者と言うことだ。ここでは市役所なら市民、県庁なら県民、国の役所なら国民と言う風に捉えておく。
 しかしながら広く世間一般の人と言うのは様々な考え、意見を持った人々を内包しており、単純に彼らに仕えると言うことは普通できない。やろうとすれば総花的、八方美人的な場当たり行政になるであろう。そこで選挙と言うものが機能する。広く世間一般の人の多数決により選ばれた人(々)に仕えることにより形式上広く世間一般の人に間接的に仕えることになると言う理屈だ。
 その選挙で選ばれた、いわば広く世間一般の人の代表に逆らうと言うのは、もはや公僕ではあるまい。上が右と言ったら右なのだ。宮仕えと言うものは清少納言の時代からそう言うものである。どうも長野県の企業局長をはじめ、最近の公務員は、そこが分かっていないような気がする。確かに公約の中には取りやめた方が世のため人のためになるものも多いとは思うし、変な政治家が当選したりするのが一般的なのだが。そこをきちんと説明してこそ公僕であろう。
 なにせ「こうやく」だけに無理矢理剥がすと痛い目に遭う。


前に戻る目次に戻る次に進む
総目次に戻る
[雑文りんぐ](まえ /つぎ /りすと /どっか)

(c)Rou@Shoumona,2000 ReadMe TextAn
since 08.Sep,2000

Hosted by www.Geocities.ws

1