■2000/09/28 (木) 12．ひらがなの住所

　来年、浦和市、大宮市、与野市が合併して「さいたま市」になるらしい。保谷市、田無市も「西東京市」だ。どっちのネーミングもいまいちであるが、後者は住民アンケートで１位だったということだからまあよし。問題は前者である。
　住民から怒られるかもしれないが、ひらがなの市と言うのはちょっとまぬけだ。まあ「いわき市」などは「磐城」と言う本当の漢字が難しいことと旧磐城市と合併した磐城以外の市民の住民感情に配慮したものなのだろうから理解できる。「つくば市」もきっと旧筑波町かなんか以外の市民に配慮したモノだろう。
　しかし「さいたま市」。なんだろうこのまぬけな響きは。アンケート結果は1位埼玉市、2位さいたま市、3位大宮市、4位彩玉市、5位彩都市だそうだ。ここ。何故埼玉市でないのだろう？
　よく分からないまま報道などから想像するに、１つには埼玉郡と言う地域が、もっと北の方の地域を指していたと言う歴史がある。行田市のサイトを見ると「埼玉県名発祥の地」と明記されている。きっと「埼玉市」にはここあたりからクレームが来たのではないか？
　２つ目には「さいたま新都心」の問題がある。都内でもないのに「新都心」と言うのはとても不思議なのだが、まあ置いておいて、その表記が「さいたま」だからなのではないだろうか？

　ところで「さいたま新都心」の住所がどう言うものか私は知らないが想像するに合併した暁には「さいたま新都心１丁目」とかにするのではないか。そうなると、ちょっととんでもないことになる。
　ここの住人が運転免許を取ったとする。住所は
　「さいたま市さいたま新都心１丁目３−１９−５０９」などとなってしまい、まぬけな上に長くて免許証の枠におさまりきれない。大変である。
　更に政令市になって区が出来ると
　「埼玉県さいたま市さいたま新都心区さいたま新都心１丁目３−１９シャイニングボールさいたま５０９号室」などとなってしまうではないか。
　これではどこぞの田舎の大字山田字中山田小字田圃などより長い。
　寿限無である。きっと名前を呼んでいるうちにいろいろ大変な事態になってしまうのだ。

　それはさておき「さいたま市」だ。おそらく役人たちが考えた末に一番マシな名前を多数決で決めたんだろう。だって
　最多マシ

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