しょうもない雑文っす。どうしようもないっす。
■2000/09/17 (日) 6.マントの色 今日はちょっと問題提起である。真面目な話なのである。
先週金曜日、TVでシドニーオリンピックの開会式を見た。なにやら感動しろしろと言っているかのようなショーに続いて選手の入場行進である。いよいよ日本選手団が入場してきた。
な・なんだ!?あのマントは?
その選手団が着ていたマントは、虹をイメージしたレインボウカラーと言うのだそうだ。
なにゆえにこんなに驚いたかと言うと、一般に諸外国、特にアメリカなどそっちの方面での「先進国」においては、レインボウカラーってのは「ゲイ」を意味するからだ。窓やテラスに掲げられているレインボ−フラッグはゲイの象徴であり、そこの家にはゲイがいるってことで仲間意識でゲイの人がいきなり訪ねたりするらしい。特にサンフランシスコとかでは常識らしい。そういうことを、あのマントをデザインしたデザイナーは知っていたのだろうか?
日本選手団全員
「俺はゲイだ!」
「私はゲイなのよ!」
「俺達ゲイだ、わっはっは!」
と大声で全世界に向けて宣伝しているようなもんだ。
これは、かなりとんでもないことになっている。
別にゲイの人を差別する訳ではないが、そのような嗜好を持たない人が望まない行為を強要される危険性があることは認識しておかねばなるまい。記念になるからといってマントを選手宿舎のドアなどに掲げていると、もしかしたらゲイの人から夜這いされるかもしれないのである。そんなとき、いちいち「私はノーマルなんだっ!」って英語かなんかで主張できる人ならいいが、主張できないまま行為に及んでしまって、それがショックでメダルを取りそびれたりしたら、どうするのか?責任者出てこい!国賊ものだ!
そんなこんなで驚いた上に、ちょっとだけ心配している私であった。いや別に私なんぞが心配しなくてもいいのかもしれないのだが。
もしかしたら逆にこれによってゲイであることをカミングアウトして、精神的にふっきれて、メダルを獲得できたなんてこともあるかもしれないし、だとしたらいいことなのかもしれない。そこまで考えてデザインしたとすると、凄いデザイナーである。国賊だなんて言ってすみませんでした。
そのカミングアウトした受賞者は、メダル獲得インタビューで、きっと胸を張ってこのように言うのだった。
「ゲイは身を助く!」