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■4/30中休み3日目
■Earl Kingの葬儀
2003年4月19日にミスターニューオリンズEarl
Kingが他界した。ニューオリンズのR&B全盛期に多くの親しみある曲を残し、ギターを背中に背負って演奏するパフォーマンスで楽しませてくれたギターリスト兼ソングライターであった。享年69歳であった。晩年、2002年新宿パークタワーでの公演は、老いによる演奏が不評であったが、あれが日本のファンへの最後の姿であった。
本日、死後1週間たった2003年4月30日、2週にまたがるジャズフェス期間の間にEarl Kingの葬儀がとりおこなわれたのである。プログラムによると9:00から始まっており、St.Gallier
Hallすべて会場の中で行われていた。
会場の中では、Dr.John、Aron
Neville、Art Neville、Charlie Miller、Chuck Carbo、Willie Tee、Henry Butler、Eddie
Bo、Jimmy allero達の演奏や歌が追悼されたそうな。Art Nevilleはアベマリアとアメイジンググレイスを歌ったそうな。参列者は、Earl
Kingの仏顔を拝めた。アメリカ人は大胆である。写真を撮影するものもいたそうな。
12:30頃会場に来た。多くの参列者と観光客、マルディグラインディアン、正装したブラスバンド、写真カメラマン、テレビカメラが会場近くの道路、公園を埋め尽くしていた。世紀の大スターの葬儀とあってなにか緊張した雰囲気がただよっている。しかし、涙している人は見ない。
 13:40頃、会場から棺が運び出される。大きな木製の棺が6名の男にもたれ、階段を降りてくる。カメラを持った人々が棺の周りを囲む。St.Crales通りに止めてあった霊柩馬車に積み込まれる。滅多に群集の中に姿を見せないDr.Johnも棺の後を追って会場から出てきた。ここまでは、日本で思う葬式のイメージに近い。静かに無くなった方を惜しんで悲しみを感じている。しかし、ここからは、楽しい楽しいセカンドラインの始まりである。不謹慎にも参列者は、列をなしてパレードで盛り上がるのである。(セカンドラインやけど、あれは現世の苦しみを終えて、原罪を贖い、神のもとに召されるお祝いやから、
不謹慎じゃなくて、みんなでもりあがって喜んであげるのが正しいあり方なのよ〜。:Yumiさんからの注釈)
先頭に警察の10台ほどのハレーダビットトソンのバイクが、交通整理にあたる。その次にパトカー、関係者の乗った乗用車、Rebirth Brass
Band、音が聞えなくなる程度間隔を空けて、New Birth Brass Band、霊柩馬車と続く。先頭から最後尾までの長さは、300mくらいあったであろう。
St.Charlesを出発しLafayette Square横を抜け、Picayune StreetをCananl Streetにでる。Cannal
を北西に進み、Rampertで右折、アームストロング公園まで1時間くらいかけてゆっくりと練り歩いた。公園に到着しても参列していた観客は、話をしてなかなかその場所を離れない人が多かった。
セカンドラインの行進中道端で見つけたミュージシャンは、Leo Nocentelle、JonCleary、Stanton Moore等々そうそうたる面子が集まっている。
■Sonny
Landreth / Louisiana Music Factory
見た目、ガリ勉君のSonny Landrethは、ギター一本で演奏を楽しんでいた。最後Congo Squareを演奏してくれた。かっこいい。スライドギタービンビン全開である。
■Johnny
Vidacovich、Jun Yamagishi、George Porter Jr / Louisiana Music Factory
Johnny Vidacovich、Jun Yamagishi、George Porter Jrの3人のOld Point Barで行われたライブCDが発表になっている。これは、4ライブを収録してその中からカットアウトして編集するつもりのCD企画であったらしい。
しかし、ファーストステージのファーストテイクがあまりにも意気が合って、よい出来であったため、すべてこのステージを収録した音源であるらしい。これは、なんともすばらしいことでしょう。
昨年、George Porter Jrの替わりにMedski Martin & WoodのベースCris Woodが参加したライブを見た。(昨年記事参照)この、絶妙のバランス、力加減とといったら、観客を黙らせる緊張感であった。まるで、固唾を飲んで凝視していないと何が起こるかわからない突発的なグルーブが生まれるライブであった。それがライブCDで再現できていることでしょう。御一聴くあれ。最近は、Old
Point Barの経営者の一部が変わって、目だったライブが行われていない。上記のメンバーのライブは、Maple Leaf Barで定期的に行われているらしい。
このCDの一曲一曲には、曲名がついている。ライブでの即興演奏なので、本来、曲の題(タイトル、曲名)は存在しないはずだが、これらの曲名は、後でGeorge
Porter Jrが考えたらしい。
■Marcia
Ball / Lafayette Square
毎週水曜日ここでライブが行われているようである。本日は、Marca Ball。かなり、多くの人がフリーの演奏を楽しんでおり、街が音楽に溢れかえっている様子が伺える。夕涼み納涼コンサートには、近所のオフィスからのサラリーマンやお買い物帰りの主婦等が楽しめるような催しものが行われるのでしょう。昼間、Earl
Kingの葬儀が行われた場所のまん前の公園である。昼間の厳かな雰囲気は、微塵もない。
■JamBase
このライブは、JamBaseという、ライブのスケジュールやチケット販売をおこなっているウェッブサイトがプロディースするライブであり、ライブスケジュールを検索するには、なかなか頼りになりサイトである。このサイトが主催するライブであるため、こんな組み合わせが組まれたのだろう。JamBand+Jazz
Funkバンドファンには、たまらん組み合わせである。Thanks for JamBase
■Ivan
Neville / Tipitinas Up Town
演奏はばっちりなのだが、やばい中休みに間にニューオリンズ音楽に毒されてしまった。このファンキーなリズムが当たり前になってきた。もう、どれも同じように聞こえて、他との違いが分からなくなってきた。Ivan
Nevilleがまたオルガンを弾いていた。今回いたるところで、Ivan Nevilleの姿を見る。精力的に活動しているのはわかるが、多すぎ。歌いすぎ。
■Lil Rascals Brass Band / Tipitinas Up Town
ステージがドラムやアンプ、エフェクターにいっぱいなので、ステージ前のてつさくを広げて演奏をおこなう。マイクなしでアンプを通さない生音で、目の前で演奏されると迫力満点。Rebirthよりもさらに荒々しく聞こえる。やんちゃ坊主達が集まって自然発生的に結成されたような感覚を覚える。
■Soulive+John
Scofield / Tipitinas Up Town
えぐい!うまいのか下手なのが分からないような、どうやって弾いているのか分からないし、ヘンテコに聞こえてしまうのだが、ここ近年大好きなギターリストJohn
Scofield。'82〜'85年はマイルス・デイヴィスのバンドに在籍していたそうな。この絶妙なバランスと絶妙のタイミングと気の抜けた音色が、たまらなく病みつきになる。エフェクターを駆使して様々な音をだす。
はじめ、Souliveの演奏が数曲続いて、John Scofieldの登場。道端を歩いていると普通のおじさん。少し背中を丸めてギターを弾く姿は、職人のようである。A
Go Goの「Hottentot」を演奏してくれた。すばらしい! 若いバンドとジャズギターおじさんの競演。いいですねえ。さすがニューヨークのJohn Scofieldだけあって、MMWやSouliveとの競演があるのかしら、ニューオリンズバンドとの競演もぜひとも見たいものである。Souliveは、ドラムAlan
Evans、ギターEric Krason、キーボードNeal Evansの3人組。ちなみにAlanとNealは兄弟です。
一度、Johnが退場し、トロンボーン(JB HornsのFerd
Wesley含む)、トランペットNicolas Payton、サックスSam Kinninger、Ryan Zoidisの面々がファンク、ファンク。SouliveのドラマーAlan Evansはかっこいい。背が高く、スマートでいとも簡単に難しそうなドラムを坦々と汗をかかずに叩く。演奏も余分な音はなく、脇役に徹するときは脇役に、派手に叩く時は、クールに。MCもこなす。
おまけに、John Scofieldの2001年のCD「uberjam」でゲスト出演していたKarl Densonまで出演して来た。曲をまったく知らないようで、ほとんどソロの部分しか吹いていない。担ぎ出されたように、おとなしく置物のようにきょとんとしていた。
 ライブの演奏を録音している観客が数人いた。近くで確認したのが3名。それも、あまりとやかく言われないみたいで、思いっきり、大胆にやっている。ステレオマイクを両肩に取りつけてMDに録音しているもの。DATに録音しているもの。JamBandは、テープトレードを非営利目的で容認しているバンドが多い。このSoulive+John
Scofield というジョイントはなかなか珍しいと思うので、貴重に扱われるんだろうなあ。(帰国後、このライブ音源のshnファイルをネット上で発見した。嬉しいものですね。自分の体験したライブ音源をインターネットからダウンしてまた楽しめるなんて。かなり、気持ちよい音になっています。サイトの場所をお知りになりたい方は、御一報ください。)
最後は、Johnも参加し、フルメンバーでだらだら演奏が始まる。3時を超えても終わらない。周りを見ると観客は少し減っている。しかし、まだ演奏は続く。勘弁してちょうだい。明日は、灼熱地獄のフェスが待っている。3時過ぎに帰る。
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