4/25、2日目第1週目金曜日
昨夜の明け方の雨はどこへやら、目が覚めると、直射日光が窓から部屋を暖めていた。直射日光が、日焼けを誘い、体力を消耗させようと待ち構えている。Bob Dylan、Galacticが出演するため、相当の人出が予想させる。おそろしや。

ゲートで持ち物チェックを受ける。昨年の入場口の看板に、食べ物は持ち込み可と書いてあったのに、本日袋に入った食い物に向って「これ何?」「食べ物はダメよ。」って言われた。いったいどっちなんだ?会場入り口の脇で寂しく食べてしまった。

案の定、晴天とビックネームの出演のため人出は昨日の2倍くらい人がいるんじゃないかと思えるくらい多くの人がうろうろしている。

NewBirth Brass Band /Acura Stage
NewBirthやNewBirthファンの方々には悪が、街のゴロツキ、悪ガキの集まりに見えてしまう。だから、パワーがあり、荒々しい疾走感はNewBirth Brass Bandの醍醐味である。主にトロンボーンのお兄さんが、ボーカルを取ることが多く、激しく動きながら客を盛り上げる。Trombone Shortyがここでも参加しており、ひっぱりだこである。チビッコトロンボーンは、真のトランペッターミュージシャンとして認められているほど成長しているのでしょう。彼は、もうチビッコでもないし、トロンボーンよりトランペットを吹くことが多くなった。いつまで、Trombone Shortyを名乗るのであろうか?

Garage a Trois/Louisiana Heritage Stage
ドラムStanton Moore、サックスSkerik、8弦ストリングスギターCharlie Hunterの3人に加えて、ビブラホーン、パーカッションのMike Dillonの4人の演奏。このバンドは、正式にCDを出していた。いままで、数年前に出した数曲入りのLPしか出していなっかたのに、とうとう活発に活動を始めたようだ。フェスティバルの出演のほかにも夜にたくさんのライブハウスでライブをおこなっている。さて!日本盤CDが発売されるであろうか?内容は、ライブとは違って、アバンギャルドな実験的な部分が多い内容となっている。

Stanton Mooreのドラムは、GalacticではHousemanボーカルがあったりでリズムをキープするためのバックのドラムとして叩いている瞬間があるだろう。しかし、このバンドでは、思いっきり好きなように叩いているように見える。ドラムというよりパーカッションのような気持ちじゃないかと感じる。彼の彼らしさを十分堪能できるバンドであることまちがいないでしょう。

Skerkのサックスは、エフェクターに接続させており、ディストーション処理によってまるでギターのような音を出したり、攻撃的でアバンギャルドなサックスである。MCでオチャラけて泣き虫の子供を演じて「パパ、パパ。」といったり、楽しませてくれる。

もともとGalacticのファーストアルバムでCharlie HunterとSkrikは既に参加していたのである。1997年のことである。Galacticではできなくなった、Stanton Mooreのねちっこいジャズっぽいファンキーの追求が、ようやくこのバンドで実現できるのではないだろうか。Stanton Mooreは、髭を生やしてダンディーになってた。

Charlie Hunterは、8弦ストリングスギターを操り、ベースを弾きながら同時にギターソロを弾く、何度見てもどうやって指が動いているか分からない。彼は、ほどんど手元の弦を見ることなく、他のメンバーを見ながら演奏している。驚異のテクニックである。

準備に時間を要したので、司会のおじさんに急がされて、演奏時間が少々少なかった。欲求不満が残るライブであった。ああ、ライブハウスの大音量で聞きたいものである。

Jon Cleary & the Absolute Monster Gentlemen/Louisiana Heritage Stage
相変わらずファンキーソウル、イギリス人でありながらニューオリンズらしさ発揮する。ニューオリンズ以外から移り住んでいるミュージシャンはたくさんいる。彼等の持つニューオリンズ以外からのエキスとニューオリンズが混ざり合ってこそ新鮮で、刺激的なニューオリンズらしさが生まれる。各ミュージシャン達は、いろんなバンドを渡り歩いたり、新しいバンドを作ったりすることも新しい音楽が生まれるよい機会であると思う。一方、このバンドの様に長い期間メンバーが変わらないのは、しっかり息の合った隙のないタイミングであり、高度な曲や構成が実現する。1年ごとに見ているとよくわかるが、少しずつアレンジやキメが変化している。
今回、気づいたのは、Jonがクラビノーバの音色にべダルワウを付けていた。これがなんともファンキーなのだ。日本のキーボーディストの方々、キーボードにもペダルワウが必要です。私も持っています。

ステージ脇ではSkerkがJon Clearyの演奏をジーッと眺めていた。音楽のタイプは違えども、息の合った演奏は、彼を凝視させるのでしょう。

Bob Dylan/Acura Stage
60年代から40年近くも現役を続けるBob Dylan、当の私もずいぶん前によく聞いたもので、聞いていたころ、既に過去の音になっていたので、過去のスター、あこがれのスターであった。まさか、ここニューオリンズでBob Dylanが見れるとは、感傷に浸ってしまうほどである。誰もがBobの歌には、過去の思い出が詰まっているのであろうか?近くにいたおばさんも、「Bobが見れるなんて、本当にBobが目の前でみれるなんて。。。」と騒いでいる。

人を掻き分け掻き分け、ステージの近くまで行くには、開演前に行かなければなりません。それでも、開演間際になると座るスペースがないくらいぎっしり詰まってしまった。すっごい人出である。若いお兄さんから年配まで幅広い客が大スターを見るため必至になっているのが分かる。

Dylanが現れたとたん、大きな拍手と歓声。観客は太った人がやたら多いが、一方のDylanは、年をとっているが、お腹は出ていない。ロックをやる人は太っては行けません。特にDylanのような体制に相反する詩を歌っていた人は、太ってはいけません。ハングリーでなくては、いけないのです。

ギター2人にドラム、ベースとBob Dylan。Bobは主にキーボードを弾いていた。16曲ほど歌った中で、ギターを持ったのは、たったの2曲ほどである。時にハーモニカも吹く。バックメンバーのギターは、スライドギターやフォークギターに持ち替えたり、ベースは時にウッドベースも持つ。しゃがれ声の言葉を詰めこんだ歌声は、昔そのものである。ありがたや、周囲の観客もうっとり聞きこんでいる。周りの煙の多さにも唖然。

ああ、憧れのMrタンバリンマンを演奏してくれた。しかし、ラップのようになって、フォークのダンバリンマンでなく、語り(ラップ)のようになって、あの美しいメロディーが聞えてこない。嗚呼、とても残念である。まるで、漫談を聞いているようである。ラップロックとでもいいましょうか?その他の歌も原曲が分からないくらい、メロディーが崩れてしまっている。昔そのままを期待していた私は、物足りなさを感じる。

Bob Dylanクラスのビックネームのライブでよく思うことを一言。彼の詩は、好きである。演奏もすばらしい。しかし、声を張り上げ、汗を感じるような熱いものがない。何十年も爆発するようなエネルギー持続させることは不可能なのであろうか?ミュージシャンの全盛期とは、なんなのであろうか?もちろん、円熟した魅力はある。観客の持つ大きくなりすぎた期待とカリスマ性に対して、常に新鮮な感動を伝えていけるミュージシャンっているのだろうか?近年のBob Dylanを観た方、どのように感じましたか?

Galactic/Louisiana Heritage Stage
演奏のエネルギーでいうと、円熟期に入ったGalactic。日本のフジロックフェスで演奏したそうだが、日本のロックファンにどのように映ったのか?ニューオリンズファンクロックがどの様に映ったのであろうか?近年のGalacticは、ファンキーであるが、ロックっぽい激しさがプラスされてきたのである。

今回のステージは、いつも参加しているサックスSkrikに加え、トランペットにTrombone Shortyや数人のホーンが加わっている。

訳あって演奏後にGalacticの控え室に入ることが出来た。Galacticのメンバーがそろっていつと思いきや、みなばらばらでスタッフや友人達と話し込んでいる。サックスのBenやStantonとおしゃべりできた。数年前にHowlin' Wolfで、StantonのCDジャケットの裏に映っている私の友人について話したことを覚えていて、あの写真は6年前、1997年Maple Leafで撮影されたものだというと、Stantonは、「6年かぁ。」と感慨深げであった。Benは、話しながら終始、周辺にある食い物を食べてた。Ben、Stantonは気さくでいい青年である。


Tin Men / d.b.a
初登場のバンドです。その名もTin Men。愉快で楽しいジャイブ+カントリー+Alex節バンドといってよいでしょう。このライブハウスd.b.aは最高である。なんと!ノーチャージ。日本人率ゼロ。

日本の読者のみなさんは、ロイヤルフィンガーボールのAlex Mcmurrayといえばわかるでしょう。Tom Waitsの声でロカビリーしていたバンドです。昨年は、007というお遊びのレゲエバンドでフェスティバルに出演してた。そして、昨年の裏情報によるとAlex Mcmurrayは、東京ディスニーランドで働く予定と書いたが、なんと東京ディズニーシーで6ヶ月働いていた事実が発覚!その上、日本語を少々習得しているのである。受けねらいの日本語ばかりである。誰が教えたのか?「どうも、どうも」「どうも、おつかれさん」「お世話になります。」なんとも、愉快な奴だ。

構成はギターボーカルのAlex Mcmurray、スーザホンのMatt Perrine(Bonerama、All That等)、フレンチクオーターでTuba Fatsと路上演奏をしているウォッシュボードのWashboard Chazの3人組。よって、このメンバーでは派手なかっこいいロイヤルフィンガーボールとは違った、かわいらしくコンパクトにまとまったAlexの人のよさがにじみ出るようなライブである。彼のパフォーマンスで観客も笑顔が絶えない。曲の途中でスーザホンを吹きながらMattが、チップ缶をもって客席をうろつく。笑顔の観客はチップを惜しむことはなかった。

1ステージが終了し、Alexに話し掛けた。東京ディズニーシーは楽しかった様でわからないが、機会があればまた行きたいようなことを言っていた。15分程度の休憩の後、2ステージ目が始まった。日本人の私がいることを知って、すべて日本語の歌詞の歌を歌ってくれた。上記の日本語を並べた歌詞で笑えた。MCでは、東京ディズニーシーでのことをたくさんしゃべっていた。

CDも作っていた。ライブのふざけ様と、飲んだくれにしては、かなりまじめに作っている。ロイヤルフィンガーボールから激しさを取り除いて、のんびりゆったり感を加えた感じ。よって、よりいっそうAlexのボーカルの存在感が際立っている。短い曲が多く17曲収録!残念ながら、日本語の曲入っていません。自主制作盤っぽくレコード会社の名前がない。CD購入をお考えの方は、http://www.washboardchaz.com/にアクセスしてみてくだされ。

帰り際にCDにサインしてもらった。「Otsukare Sama Desu Alex Mcmurray」と書いてあった。笑った。一曲まるまるデジカメのビデオに収めてしまった。どなたかごらんになりたい方はメールください。40MBもある重いファイルですので、チャットソフトでファイル転送できる方希望。

夜のFrenchman Streetは、d.b.a、Blue Nile、Cafe Brazil等のライブハウスやたくさんのレストランが賑わっており、いつまでも人が絶えない。いたるところから音が流れてきて、通りをたくさんの人が行き交う。酔っ払いの観光客でいっぱいのBurbon Streetよりニューオリンズらしさを味わえる通りである。

  Home   

Hosted by www.Geocities.ws

1