■5/6(第二週目、日曜日)
昨日の観客の多さはないものの最終日とあってそれなりに多くの人が集まっている。本日が最終日、やっと、終わったというのが、本音である。疲れ果てた体に鞭うって出かけるのである。あ-あ、いつものように、晴天である。少しは暑くなければ、気持ちもノリノリなのだが、うんざりしてくる。日本で働いているより、辛くキツイのである。
■Tommy Mailon / Sprint Stage
元SubdudesのメンバーTommy Mailonが個人名でCDを発売し、ライブをやった。Subdudesよりも爽やかでフォークやカントリーともいえないポップな曲をやっていた。Tommy Mailonが参加していたバンドTiny Townによく似ている。ベースとドラムとのシンプルな3人構成で、ドラムは、女性である。よって、女性コーラスの入ったハモリコーラスが気持ちよい。曲によっては、Tommy Mailon自らフォークギターでボトルネックをやる。
■Allen Toussaint / Acura Stage
相変わらず、Acura Stageはたくさんの持ちこまれた椅子や敷物でステージ下が占領されている。豪華なフォーンセクションの前で、グランドピアノを弾きながらたんたんとヒット曲がでてくる。古い曲から新しい曲までショウ自体に派手さはないが、安心して聴ける。けど、聞いている観客は、曲がなんであろうと、踊りまくるのである。Allen Toussaintは、いつみても見た目がかわらない。髪型もかっちりして、いいとこの音楽家だよぁ。仕事も細かいのかなあ?プロディーサー業がむいてるんだろうなぁ、と感じる。
■moe. / Sprint Stage
若者に大人気のロック系ジャムバンド。観客は悪い子達が多くて、Smoking Festivalになって、あやしい臭いがあたりにプンプン匂う。フラフラしている刺青の入ったお兄さんも数人いて、あまり近寄りたくない人達がいっぱいである。ベースが歌って、ギター2人、ドラム、パーカッションの5人構成。ロック系と思いきや、軽いギターでラテンチックな曲もやってる。高音で弾くギターソロが、青空に映える。疲れていなかったら心地よかっただろう。ニューオリンズで聴く音楽じゃないなあ。
■Zion / Congo Square Stage
おおーーすっごい、半端な数じゃないぞ!!なんと、Congo Square Stageの前の観客は、全部黒人さんである。それも、周辺のお店まで届くくらいまでも、びっしり黒人さんである。その中にふらっとまぎれ込んだ私(黄色人種)は、怖がる必要はないのだが、周りからの視線を感じビビル。ニューオリンズの黒人比率は、70%らしい。しかし、いつもフェスでは、アメリカ全土から集まってくるのが白人だからであろうか、白人客が多いのだが、ここばかりは、どうしたんだ!!このバンドは、純粋なレゲエである。■Maze featuring Frankie Beverly / Congo Square Stage
Congo Square Stageに黒人さん達をこんなに集めたのは、このバンドのおかげである。黒人さんがこんなにフェス会場に足を運んだのは、フェス始まって以来(?)であろう。黄色人種の私は、ここに居てはいけないんじゃないか?と思うくらい観客がみんな黒人さんだったので、そそくさと、その場から立ち去ってしまった。みれなかったのだ。
■Earl King & The Butanes / House Of Blues Stage
足元はおぼつかないが、歌わせると元気いっぱいになる。それに持ってるギターが真っ赤である。不思議なことにギターやベース、キーボードのメンバーは、みな髭を生やして40代の太った白人なのである。年期が入っているのでいるので、演奏はばっちり息が合って気持ちよい。しかし、本人のEarl Kingのギターはどうでしょう。うまいのだか、へたなのかわからない音数の少ないまったりとしたギターソロなのである。毎回やってくれるのだが、ギターを背中に担いでギターソロを弾くのである。それも、カメラマンの撮影を意識したためか、ずいぶん長い間やってくれるのである。
■John Mooney & Bluesiana / House Of Blues Stage
元気一杯、バンダナにサングラスのJohn Mooneyは、スーツを汗でべっとり濡らしながら」の白熱した演奏を披露する。歯切れのよいギターと、ボトルネックでの、泥臭い南部ブルースまで様々なブルースを聴かせてくれる。元気が有り余ったのか、ウッドベースの上によじ登って、ソロまで弾いてしまった。観客もフェスの最後を楽しむかのように、大いに盛り上がる。途中、Jumpin Johnny(?たぶん)がハーモニカで参加する。メンバーは、Johnの他に、ドラム、パーカッション、ベースの4名。シンプルでパワフル、とっても好きだ。
■Wild Magnolias / House Of Blues Stage
インディアンバンド好きにとっては、フェスの最後を締めくくるには、Nevill BrothersよりもGospel Soul ChildrenよりもWild Magnoliasを選んだ。セッティング中から、June!と掛け声が飛ぶくらい山岸潤氏さんは人気物である。いつものように前半は2〜3曲はバンドのみで演奏が始まり、ソロを回す。キーボードには、オシヒロ千寿子さんが参加している。おお!すごいグルーブだ、ぐるぐる回っている。ギターがクチュクチュ気持ちよい。
そのうち、派手派手衣装のインディアン達が登場する。Bo Dollisの奥さん、息子もいるぞ。ワオー、血が騒ぐ。音は、成熟したファンクバンドになってる。2年前に出したCD「Life is Carnival」を完全に消化して気持ちよいグリグリグルーブを出してる。
しかし、Bo DollisとMonkは、普通の衣装だぞー。手を抜いたんじゃないだろうなー。しょっぱなから、Partyである。しかし、Bo Dollisの声の調子がよくないのか、しゃがれた声が一段としゃがれて聞こえる。毎日潰れた声で歌っていれば、のどもやられるだろう。疲れたときは、Monkが歌うのである。なんでいつのまにか、Jamas Andrewがステージにいるんだ。2001年7月に、2年ぶりの来日公演があるそうだ。
■ヒロナリ氏、夢野カブ氏と遭遇
Wild Magnoliasが終わって、ジャズフェスが終わったなぁと実感していると、ヒロナリ氏に遭遇した。夢野カブ氏、ヨウコさん、桐山氏といっしょに、ガソリンスタンドでビールを飲む。何故?ガソリンスタンドとお思いでしょうが、ガソリンスタントで音楽をガンガン流しながらビールを売っているのである。フェスを楽しんだ人達が物足りないのか、フェス会場から流れてきて、ガソリンスタンドでたむろして盛りあがっている。そこで、みなフェスの感想など、話しているのであろうか?日が暮れ始めても、ガソリンを入れに入ってくる車も気にせずに話している。なんともおおらかな、スタンドなのでしょう。
■Karl Denson / Howlin Wolf $20
Lenny Kravitzのファースト、セカンドアルバムで参加している元Grey Boys AllstarsのサックスKarl Densonのライブである。彼は、バンドを作って今回2001/5/8にCDを発表する。1998年のMaple Leafでライブを見て感激していたし、前評判がよかったので行ってみることにする。サックス、トランペット、ベース、ドラム、パーカッション、ギターの6人組。Karlは、小ぶりであごひげを生やしたなで肩で坊主の青年である。サックスを吹くときは、顔がくしゃくしゃになって、ぶりぶり早弾きをする。ときどき、フルートに持ち替えて、おしとやかなファンクになったり、時には歌ってみたりもする。
なんと、日本に帰国してから彼のデビューCDがBlue Noteから、発売になっていた。それも、DJ Logicが参加して斬新な音つくりになっている。日本先行発売と書いてある。すっごい、認められているんですね。1998年にHouse of BluesでFunky Metersの前座をしたり、Maple Leafでひっそりライブをやっていた。それが、どうでしょう!キーボードのRobert WalterはかっこよいCD出しているし、Karl Densonもすっごい期待されているじゃありませんか!一方、Funky MetersのライブCDは、まだ日本では、店頭に並んでいません。やるなあ、GreyBoys Allstars。
新しい音楽とは、若い人が作るのである。The Metersが斬新なアイデアで世の中をあっと言わせたのは、彼等が若い時である。ニューオリンズの音楽だけに限らず、その他の芸術も頭が柔軟であり、余分な知識によって、頭が固まってしまう前に斬新なものが生み出されるのだ。さらに、今後の活躍を期待する。
■帰国へ向けて
ライブは12時頃に終わった。ともいうのも、1時からここHowlin WolfでZigaboo Modelisteのライブをやるからだ。今年から、2部構成の日が多くHowlin Wolfにとっては、客が2倍入ることになるのだからたくさん儲けていることでしょう。実は、その2部構成の日は、必ずと言っていいほど、前述した「Super Jam」が関与しているのである。儲け主義に走っていいのか?Howlin Wolf!!といっても、帰国のための飛行機の時間が朝、6時30なので、4時にシャトルバスが迎えに来るのである。そんなの、寝たら日本に帰ることができません。シャワーを浴びて、荷造りをしたら、もう帰る時間にあったのである。静まり返った街にヘッドライトをつけた黄色いシャトルバスがやって来た。ライブの余韻を楽しみながら、シャトルバスに乗る。空港に行って飛行機に乗ればもう、現実へと引き戻されるのである。
5/05
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