4/27(第一週目、金曜日)
 ホテルは、汚い代わりに、あまり人がいないのか静かでとっても快適であった。よく眠れた。エアコンの効きもよし、テレビも2局まともに映る。しかし、お湯を沸かせない。トイレにゴキブリがいるし、トイレットペーパーがない時がある。部屋に帰ってくると、部屋が臭い。以上のような安ホテルのため、文句もたくさんある。

 なんと朝食のために買っていたパンは、とんでもない味である。ミント系のスースーする味が入っている。まるで、メンソールのタバコを吸いながらパンを食べているようだ。失敗。さっそく、昼食は、いつものテイクアウトの中華屋にしてしまった。まだ、ハンバーガー食ってないのに、食べる前から、ハンバーガーに挫折してしまった。

 バス48エスペラネードがこない時は、本当にイライラするくらいこない。初日なので、気合が入ってました。会場に到着したのは、1時くらいであろうか、バスの中は人がいっぱいで、途中の停車場から乗車しようとした人が乗れないこともあった。この時間は混むのであろう。会場までの道には、水やビールのボトルホルダーを売る人

Tuba Fats /Economy Hole
 しょっぱなから屋根のついてるステージに逃げ込んだわけではない。あれ?まっこうから勝負のデキシージャズである。楽しいのが一番みんな楽しそうに踊ってる。なんで、みんなしゃがれ声なのでしょう?ごたぶんにもれず、太ったチューバ弾きさんもしゃがれ声である。でも、吹いているのはチューバでなく、スーザホンだ。おまけに私が見ていた時間はずっと担がれることなく床におかれたままだった。声がいいなあ。

James Andrews/House Of Blues Stage
 山岸潤史氏がギターを弾いていた。スティールドラムもあったり、どこか変わった感じがする。元Newbirth Brass BandのJames Andrewsは、サッチモにどんどん似てきた。本人も意識しているのでしょう。声までそっくりである。楽しいエンターテナーとなっている。フロントは昨晩Wild Magnoliasのステージに上がった弟(トロンボーン)とならんで兄弟漫才でなく、兄弟仲良く演奏してた。ネビルブラザース、バティステブラザーズに継ぐ、Andrews Brothersでも作るつもりでありましょうか。兄弟仲良しである。客を楽しませることに気合を入れているのでしょう。はりきっている。昨晩の、Wild Magnoliasでのだらだらしてたのがうそのようだ。ヒロナリ氏に遭遇。

Charmaine Neville / Sprint Stage
 二番目に大きなステージで歌のお姉さんのCharmaine Neville。サックスのおじさんも、ピアノのおじさんも元気いっぱい。以前よりジャズっぽい曲が増えたようだ。楽しいトラディショナルな曲でダンス天国にしていただきたいのだが、そうもいかないらしく、しっとりジャズが聞けた。終盤近くになると、Acura StageでもB.BKingのためか、客が少なくなっていく。寂しいものだ。

B.BKing / Acura Stage
 ここ5年間で始めての出演のB.BKing。さすが大物、一番大きなステージAcura Stageが超満員の観客でまったく見えませーん。通路も人がいっぱい。近寄れませーん。B.BKing好きな人ごめんなさい。オーロラビジョンに映った姿しか見えない。いったん入り込むと他のステージに逃げようにもにげることができないくらいすごい大勢の人。椅子に座ってギターをお腹に乗せて弾いているのだけ確認できた。

Keith Frank / Fait Do-Do Stage
 オーソドックスなザディコの形。基本に忠実なザディコじゃないですか?CDも出てる。メンバーが面白くベースが無表情の女の子、ウォッシュボードと掛け声の彼がゴジラの子供にそっくり、ギターが元気のな、か弱いおじさん。ドラムがタイガーウッズ似の若者。そして、アコーディオンとボーカルのKeith Frankは、りりしい顔のジャイアンのようである。Keith Frank以外はみんな小ぶりの体で、いつもジャイアンに苛められているようにみえる。ねっとりした楽しい曲が続き、案の定、周りはダンス天国。さあ、みんなもいっしょに踊りましょー。

Anders Osbone / House Of Blues Stage
 いやーすばらしい。最新のアルバムが好調のAnders Osborne、CDのジャケットと同じように白いシャツ。どこか、ひげがなくなって、こざっぱりイメージチェンジした模様。最新のアルバムは、カントリーチックにさらにねちっこく仕上がっていた。演奏する曲も、どっぷり南部らしい、独特のギターとハリのある声。彼のギターは、他のニューオリンズのギターリストとは違う。どっしり重く、ブルージーでかつファンキー。それがKirk Josefのスーザホンと相性がよろしい。スーザホンとギターとサックスのバトルは荒々しく、みててどきどきする。ドラマーが変わってしまいました。メンバー4名、アンコールのLousiana Rainは名曲だ。Fesが始まる前の音楽誌OFF BEATの表紙は、彼Anders Osboneであった。以前のCDとは違って、どこのレコード屋でも大きく宣伝されていた。注目されているんでしょうね。


Moore & More /Howlin Wolf $12
 となりのハンバーガ屋さんは、相変わらずおいしい。今回はCatFish(なまず)サンドイッチを食す。生臭く感じることもあるが、白身の魚の味に似ている。鮭の切り身より大きなかたまりが2つついてくる。こんな大きいのは、パンに挟めない。でかすぎる。ケチャップ大国=アメリカでタルタルソースは、とってもおいしく感じる。

 歌いしゃべるドラムを叩くGalacticのドラマーStanton Mooreのバンド。文章で書いてもしゃべるドラムとはなんぞやと思われるでしょうが、手数の多さはもちろん、「間」がすごい。音符に表すことのできないくらいの微妙なズレ、モタリ、タイミングがすごいのです。機械のドラムでは表現できないでしょうし、生身の人間でしか表現できない「のり」なのです。ドラムだけでも音楽になってしまうくらいすごいのです。けど、ヘビメタやユービート好きの人にはもちろん、どれだけの人がこの「のり」の違いを体感できるかどうかわかりませんが、すごい。
 ギター、サックス、オルガン、パーカッションの5人組。ベースがいないが、オルガンで低音部をカバーしている。すべてボーカルなしのインストロメンタルだが、まったく飽きない。Stantonは、まだ27歳。今後の活躍もますます期待できる年齢である。周りの4人は、彼よりもずいぶん歳をとっているでしょう。若い才能のあるドラマーを年配のミュージシャンがサポートしているのである。なんて幸せな環境なのでしょう。まったくよい。でも、ギターやサックスにまったくスポットライトがあたらない。もう少しスタッフ!気を使いなさいと思った。Galacticよりも静かで、挑発的な部分がなくなっている。Stantonのやりたいようにやってる。曲は、彼のソロアルバムからが多く、ジャムる曲も何曲もある。

 ステージが終わってから、CDを購入しようとバーのカウンターに近寄る。なんと、Stanton Mooreのソロアルバムの裏ジャケットは、1997のGlactic/Maple Leaf Barでのライブ写真でありまして、その写真に今回、いっしょにライブを見歩いているMr.Sugimotoがステージにかぶりついて見ているのが映っているのである。Stanton本人が近くにいたので、CDを指差しながら、「これは、彼だ。」Mr.Sugimotoも「これは、僕だ!」というと、喜んでました。4年前のGalacticは、さほど客も多くなく、House Of BluesをSold Outにできるバンドにまでなるとは、誰が想像したであろうか?

 また、歩いて帰ってしまいました。怖い場所なのですが、鋭い目つきで早足に歩けばよいでしょう。

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