Dejavu
| ◆◇ 東京 -1- ◇◆ |
それからもメールや電話は続き、私は東京で彼に会うことを決めた。 A(当時付き合っていた人)とちゃんと別れて、それから彼に会おうと決心した。彼にもそう告げた。『別れるならもう会わなくていいじゃないですか。』彼はそういったが、私はちゃんとしてから会いたかった。 2001年1月末、東京に夕方に着いた。途中にもメールが入る。寒い日だった。雪が降っていた。予約したホテルにチェックインしたあと、彼がホテルまできた。Aは仕事でまだ来ていない。 ロビーで彼を待った。一人の男の人が小走りでロビーに来た。目が合った。彼だ。 照れくさくて、恥ずかしくて、でも、そうとはわからないように、挨拶して、お茶を飲むことにした。初めて会ったような気がしない。いろいろ話して、まだAが遅くなるなら、食事に行こうかということになり、並んで歩き始めた。 そこで、携帯がなった。Aが向かってきている。 彼にそう告げた。 『明日の朝、10時に来て。』 彼は、じっと私を見た。切なかった。私は彼のネクタイを引っ張ってもう一度言った。 『明日の朝10時に迎えに来て。』 彼の後姿が悲しかった。自己紹介の後ろ向きの画像を思い出した。
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