出会い * 想い * 東京1 * 東京2 * 再会


     Dejavu   

◆◇ 出会い ◇◆

彼と私はあるチャットで出会った。2000年の秋。年齢別・地域別・趣味などでいろいろな部屋があるそんなチャットの一室で。

私がそのチャットに行き始めたとき、彼はもう毎日そこに来ていて、その部屋になじんでいた。その部屋には、みんな最初は悩み事を話しに来るのだが、私は何も相談も、悩み事を話したりもしなかったので、挨拶くらいするだけの記憶にも残らないくらいの、存在だったと思う。

ある日、そのチャットで若い女の子が3〜4時間もだらだらと、悩み事を話し続けていた。みんなで、相談に乗ったり、気長に聞いていたが、あまりにもどうしようもなく飽きれてしまったので、私が一喝した。

その日が彼が私を認識した最初の日だったと思う。

それからは、なんとなくお互いに、私の家庭のことや、そのとき付き合っていた人とのこと、彼が当時好きだった人のこと、そんなことを話し出した。話しやすい友人のようなそんな気持ちだったと思う。

彼はそのとき落ち込んでいて、自己紹介の画像が後ろ向きで肩を落としたいかにも寂しそうな自画像だった。『前向きのを描いて。』私は彼にそういった。

いつしか、携帯のアドレスを交換し、メールを送りあうようになった。携帯の番号も、同姓の友人と交換するかのように、自然に教えあった。

初めて電話がかかって来たのは、12月の20日ごろ。お昼前で、天気がよくて暖かい日だった。明るく早口の彼。『また、電話してね』そう言って切ったのを覚えている。

 

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