Dejavu
| ◆◇ 想い ◇◆ |
私はその当時、形ばかりだが付き合っている人(便宜上A)がいた。 彼には好きな人がいた。その話をいつも電話で聞いていた。 到底、どこかで二人の気持ちが交わることはないと思っていたが、だんだんと彼の名前をチャットで見つけることが楽しみになっていた。 時々かかってくる電話も楽しかった。 2001年のお正月。私はパソコンがウィルスに汚染され、使えなくなっていた。再セットアップしないと復旧できそうもなかったが、そのためのCDが見つからない。もう、このままネットから去ろうかと思っていた。 彼が毎日メールをくれた。『ネットに戻ってきてくれるのを待っています。』と・・・ 私はメーカーからCDを取り寄せ、パソコンをまた使えるようにした。また、彼とネットで毎日話せるようになった。 一月の終わりには、私はAに会いに東京に行くことになっていた。自分の気持ちを確かめるためやAとどうするのか決めるために。彼に、そう話すと、『会いましょうよ』と無邪気に言ってくれる。 ネットでもだんだんと親しくなってきた私と彼。彼は、私に『頼ってくれていい』と気持ちを伝えてくれるようになってきた。私は、勇気が出なかった。もう、男の人と付き合うことに、限界を感じていたから。 お友達のほうが楽じゃないか。。。と、思いながら私は揺れていた。東京に行く日が近づいてきて、私は、彼に、『あなたを好きになったかもしれない』というようなことを伝えた。。。つもり・・・でも、まだ、Aと別れていない私は、はっきり言えなくて、彼にはなんだかよくわからなかったようだ。 『思わせぶりな態度が一番いやです。』 ぴしゃりと彼にはねつけられた。 私は、ショックで携帯を抱えて泣いた。 もう、彼とはお友達としてもだめかもしれない。寂しい想いでいっぱいだった。
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