さて、先程のページで、どの物質とどの物質が似ていて、どれは似ていないかという事を書きました。そして、それは「構造の中に似たような結合があるかないか」が鍵になるのでした。
具体的に説明してみましょう。エタノールとプロパノールは性質が似ていますが、それは「−OH」というパーツが入っているからです。ジメチルエーテルとメチルエチルエーテルが似ているのは、「−O−」というパーツが入っているからです。
この様に、分子にある性質を持たせるパーツを「官能基」もしくは単に「基」と言います。有機化学では、この「基」に注目して、物質の性質を考えていきます。
具体的な「官能基」に関しては、順番に説明していきますので、ここで覚える必要はありませんが、代表的なものを、まずチラッと見せておきますね。
「示性式」ってのは次で説明しますので、ちょっと置いておきましょう。
これからは、この官能基別の性質を順番に説明しますが、その前にいくつかの知識が必要になりますので、まずその説明をしましょう。
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