実際にPHを求めよう(その1)

まず一番基本になる、強酸でのPH の求め方を考えてみましょう。

まず、0.1mol/lの塩酸があるとしましょう。

HCl++Cl-

塩酸は水の中では電離していて、H+とCl-の形に分かれています。ですから、塩酸が1mol/lあるというのは、HCl分子が1mol/lある訳ではなくて、H+とCl-のイオンがそれぞれ1mol/lあると言う事で、HCl分子が1mol/lあるという訳ではないのです。 で、酸の強さというのは、H+の濃度、つまり[H+]の事です。 今言いました通り、この場合[H+] = 0.1 mol/lなので、PHは定義から、

PH = -log(0.1) = 1

ですので、PHは1である事が分かります。

PHが7より小さいという事は、酸である事が確認できます。 最初は感覚がつかみにくいでしょうが、PH1と言えば、非常に強い酸です。

ではもう一つ例を考えましょう。

同じく塩酸ですが、0.001mol/lならば、PHはいくらになりますか? 計算してみてください。そうですね、PH3です。


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