ジカルボン酸は加熱したときに、二酸化炭素を放出して分解すると言われるが、必ずしもそうでもない。熱分解の反応は、ジカルボン酸によって異なる。
熱分解は、蟻酸を介して一酸化炭素に至る、二段階反応。
熱分解は、二酸化炭素を放出する一段階反応。
シュウ酸の分解は2段階だが、こっちは1段階なので、こっちの方が速い。
反応の中間状態も重要なので、知っておこう。
nが2と3である、コハク酸、グルタル酸では、脱水を起こし、5員環、6員環の酸無水物を生じる。
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