水道水浄化作戦

水道水浄化作戦


「ペナンの水道水はきれいか？」私が住むコンドミニアムの水は汚い。洗濯していると突然オレンジジュースのような泥水が出て、白い肌着は全滅する。犯人は泥と錆の粒子である。ジョージタウンの水源はアイルイタムダムであり、WHO（世界保健機構）の基準を満たし飲料水としても問題ないといわれる。浄水場ではそうかもしれないが、私の飲む水道水は別である。コンドミニアムに来るまでに、配管の汚れや水道工事で、雑菌や泥水が混入し汚れてしまっている。「外部の汚い水をシャットダウン」そこでコンドミニアム来る水を浄化する作戦を試みた。外部の水道管から供給される水は、1階のバルブを通り屋上の専用上水タンクに送られる。4階建て8世帯のコンドミニアムなので、タンクは部屋ごとに設置されている。ここに浄水器をつければ、屋上の上水タンクにクリーンな水が送られるはずである。ところが信じられないことに、バルブの部屋番号が間違えていて、浄水器の水は上の階へ行っていた。つまり私は数ヶ月間よその家の水道料金を払っていたという事である。あきれて怒る気にもなれなかった。

ジョージタウンの水源アイルイタムダム	コットンの衣類を全滅させる泥水	コンドミニアム１回のバルブに浄水器を取り付けたが・・・・。

「上水タンクの清掃」次にメンテナンスのMr.チョンを呼び出し上水タンクの査察を要求した。屋上には容量300ガロンのポリエチレン製上水タンクが4基設置されている。4ヶ月に1回清掃されると言う我家のタンクは、既に大量の泥と錆が沈殿していた。このタンクには熱帯魚水槽にあるような浄水装置が必要である。すぐにタンクの水を抜き、沈殿した錆と泥を回収した。

屋上の上水タンクを点検するメンテナンスのMr.Chongとプランバー	大量の泥とさびが沈殿した上水タンク	水を抜いてタンク内部を入念に清掃

「飲料水は水際で再度浄化」これでコンドミニアム内には、クリーンな水が流れるはずである。ただし建物内部の配管がきれいな保証は無い。飲料水として使うキッチンや洗面所などは浄水器をつける事にした。案の定１ヶ月もすると泥や錆でフィルターが詰まり、水圧が落ちる。水圧が落ちると、泥や錆が配管内部に付着しやすくなる。そこでフィルター清掃と交換はもちろん、蛇口を分解し配管内部の泥を水圧で洗い流す必要がある。つまり問題は建物内部にもあるわけで、状況は一向に改善されていない。疑わしいのは配管である。「原因は建物内部配管の腐食にあり」１階に浄水器を取り付け、外部の汚れをシャットダウンしているはずなのに、泥や錆が上水タンクに沈殿する。浄水器の能力が低いとは思えない。そして上水タンクを清掃した直後に蛇口から泥水が出た。疑わしきは配管内部の腐食である。建物内の配管は２インチのスチールパイプである。配管内部の清掃は不可能である。日本では配管はパイプスペースに設置されるが、マレーシアの建築では水道配管を壁の内部に埋め込んである。容易に交換は出来ない。建物の構造に問題がある以上問題は解決しない訳である。「私の水道水浄化作戦は挫折した」結局炊飯は勿論の事、麺類を茹でるのもコーヒーをいれるのもすべてミネラルウォーターを使用している。雑貨屋に頼みローカル製ミネラルウォーターを10ケース（60本）単位で配達してもらっている。値段は1本（1.5リットル）RM１程度である。女房によると1日平均3本使うそうだ。ただしこの水はあまり美味くない。生水として飲むにはエビアンかボルビックを別に買っている。

洗面所の蛇口には浄水器を付ける。	泥とさびで数週間後にはフィルターが目詰まりを起こす	結局調理にはすべてミネラルウオーターを使用する事になる。

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水道水浄化作戦


「ペナンの水道水はきれいか？」私が住むコンドミニアムの水は汚い。洗濯していると突然オレンジジュースのような泥水が出て、白い肌着は全滅する。犯人は泥と錆の粒子である。ジョージタウンの水源はアイルイタムダムであり、WHO（世界保健機構）の基準を満たし飲料水としても問題ないといわれる。浄水場ではそうかもしれないが、私の飲む水道水は別である。コンドミニアムに来るまでに、配管の汚れや水道工事で、雑菌や泥水が混入し汚れてしまっている。「外部の汚い水をシャットダウン」そこでコンドミニアム来る水を浄化する作戦を試みた。外部の水道管から供給される水は、1階のバルブを通り屋上の専用上水タンクに送られる。4階建て8世帯のコンドミニアムなので、タンクは部屋ごとに設置されている。ここに浄水器をつければ、屋上の上水タンクにクリーンな水が送られるはずである。ところが信じられないことに、バルブの部屋番号が間違えていて、浄水器の水は上の階へ行っていた。つまり私は数ヶ月間よその家の水道料金を払っていたという事である。あきれて怒る気にもなれなかった。

ジョージタウンの水源アイルイタムダム	コットンの衣類を全滅させる泥水	コンドミニアム１回のバルブに浄水器を取り付けたが・・・・。

「上水タンクの清掃」次にメンテナンスのMr.チョンを呼び出し上水タンクの査察を要求した。屋上には容量300ガロンのポリエチレン製上水タンクが4基設置されている。4ヶ月に1回清掃されると言う我家のタンクは、既に大量の泥と錆が沈殿していた。このタンクには熱帯魚水槽にあるような浄水装置が必要である。すぐにタンクの水を抜き、沈殿した錆と泥を回収した。

屋上の上水タンクを点検するメンテナンスのMr.Chongとプランバー	大量の泥とさびが沈殿した上水タンク	水を抜いてタンク内部を入念に清掃

「飲料水は水際で再度浄化」これでコンドミニアム内には、クリーンな水が流れるはずである。ただし建物内部の配管がきれいな保証は無い。飲料水として使うキッチンや洗面所などは浄水器をつける事にした。案の定１ヶ月もすると泥や錆でフィルターが詰まり、水圧が落ちる。水圧が落ちると、泥や錆が配管内部に付着しやすくなる。そこでフィルター清掃と交換はもちろん、蛇口を分解し配管内部の泥を水圧で洗い流す必要がある。つまり問題は建物内部にもあるわけで、状況は一向に改善されていない。疑わしいのは配管である。「原因は建物内部配管の腐食にあり」１階に浄水器を取り付け、外部の汚れをシャットダウンしているはずなのに、泥や錆が上水タンクに沈殿する。浄水器の能力が低いとは思えない。そして上水タンクを清掃した直後に蛇口から泥水が出た。疑わしきは配管内部の腐食である。建物内の配管は２インチのスチールパイプである。配管内部の清掃は不可能である。日本では配管はパイプスペースに設置されるが、マレーシアの建築では水道配管を壁の内部に埋め込んである。容易に交換は出来ない。建物の構造に問題がある以上問題は解決しない訳である。「私の水道水浄化作戦は挫折した」結局炊飯は勿論の事、麺類を茹でるのもコーヒーをいれるのもすべてミネラルウォーターを使用している。雑貨屋に頼みローカル製ミネラルウォーターを10ケース（60本）単位で配達してもらっている。値段は1本（1.5リットル）RM１程度である。女房によると1日平均3本使うそうだ。ただしこの水はあまり美味くない。生水として飲むにはエビアンかボルビックを別に買っている。

洗面所の蛇口には浄水器を付ける。	泥とさびで数週間後にはフィルターが目詰まりを起こす	結局調理にはすべてミネラルウオーターを使用する事になる。

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