英文字幕のVCD
 

我が家ではビデオデッキが故障して久しいので、日本語字幕のレンタルビデオを見ることは無い。その代わりVCDは良く買う。マレーシアでは海賊版VCDが安く(RM5/約150円)買える。新作のロードショーなどは、封切り前にプロモーション版のコピーが堂々と店頭に並ぶ。警察は思いついたように取締りをするが、末端業者がスケープゴートになるだけで、本気で取り締まる様子は無い。

新作は国内ロードショー用が多く、マレー語と中国語の字幕が入っていて、実にうっとおしい。中には中国語字幕のみで、シンガポールや香港から来たと思われる物もある。画質は当たり外れが大きく、中には見るに耐えないものがある。暫らくして字幕の入らない物や、DVDからコピーした画質の良い物が出回る。最近はそのサイクルも短くなってきている。

私が買うVCDは「アクション物」か「SF物」の新作に限る。理由は簡単。ストーリーが解らなくても、映像だけでそこそこ楽しめるからである。ネイティブのそれもスラング入りの英語は、何度聞いてもヒアリング出来るものではない。

最近英語の勉強用に「英語字幕版」も買うようになった。これは米国で耳の不自由な人用に制作された物で、親切に擬音まで入っている。右の写真はVCDのレーベルだが、左下に「鷲のマーク」が入ったものが英語字幕入りのものである。新作は無いが1年以内には出回る。

日本語字幕では意味が解っても「何と言ったのか?」ヒアリング出来ない事が多い。そこで英文字幕があれば何を言ったのか解る。読み損なったら戻して、画面を止めて確認できる。知らない単語があれば辞書を引けばよい。これで楽しく英語の勉強が出来る訳である。ただし米国の刑事モノの様に、スラングの多いものは止めた方が良い。たとえばスティーブンセガールの“ABOVE THE LAW”(邦題/刑事ニコ・法の死角)を見ると・・・・。

What the fuck are you asshole doing ? 「野郎何やってやがんだ?」

Who the hell is this cherry ? 「こいつはいったい誰だ?」

とまあこんな調子。聞いて(見て)いて楽しいが、出来れば使いたくない表現である。

 

(2001年7月29日)

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