ペナンで人気の華人ミュージシャン
 

ペナンに住む多くの日本人は衛星放送「ASTORO」を見ている。唯一の日本語放送NHKを見るためだ。とはいえ民放のくだけた歌謡番組が見れない。せいぜいNHKで「二人のワイドショー」や「レッツゴーヤング」みたいな番組だけである。題名が正確でない事から、如何に見てないかがうかがえるだろう。仕方が無いので「MTV」や「Channel-V」を見る。そのため皆洋楽に詳しくなる。ただしMTVといってもASIAバージョンである。米国や日本とは少し構成が違う。「ココ・リー」や「アンガン」といったアジアのシンガーの露出度が高くなる。

最近「MTV」で非常に良く目にするチャイニーズレディーがいる。セクシーなドレス姿で、髪を振り乱しエレクトリックバイオリンを弾くVanessa-Mae(ばねっさ・めい)、中国名は「陳美」である。私は彼女の曲がかかるとテレビの前に走り、スリットのから覗く脚線美にくぎ付けになる。

彼女はシンガポール生まれの若干23歳。4才の時に英国に移り、現在は英国籍である。幼少の頃からクラッシック英才教育を受け、才能が花開いた天才少女である。なんたって史上最年少でロンドンフィルのバイオリンソロをこなしたくらいである。彼女はバイオリニストとしてクラッシック界のみならず、ポップス界でも活躍し、既に数枚のアルバムをリリースしている。

サウンドに関しては「クライスラー&カンパニー」に近いものがある。ただしミュージックビデオ全盛の現在、ビジュアルの違いは決定的である。つまり彼女は天才少女で美人という事だ。更に抜群のプロポーションと、洗練されたファッションセンスも只者ではない。クラッシックで磨きを掛けた品性は、メルセデスの新車発表会やファッションショーのフィナーレに招待されるなど、企業からも引っ張りだこである。

最新アルバム「 Subject  To  Change」は、本国イギリスに先駆けアジアにてリリースされることからも、アジアの華人からの人気がうかがえる。ちなみにペナンで新譜CDは約RM40であり、海賊版は約RM15である。 Photo Copyright EMI 01,May,2001

(2001年5月7日)

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