| ペナン川美化プロジェクト | ||
| 私が知っている数少ないマレー語のひとつに
Sungai という単語がある。「すんがい」と読み「河」と言う意味である。地名に良く用いられ、私の職場があるところも
Sungai Petani という地名である。ペナンは海がきれいではないが、川も負けず劣らず汚い。
2001年7月、最近この川を再生する計画がペナン市当局より発表された。総予算は約15億円で、工事区間は河口からアイルイタムまでの約5Kmである。護岸工事と同時に川岸にジョギングコースを兼ねた、美しい遊歩道やレストランを作り観光客を誘致する「一石二鳥」の企画をである。 護岸工事は良いにしても、美化計画はあまりに安易である。悪臭が立ち込める巨大下水道に遊歩道を作っても、観光客など来る訳が無い。しかも川岸には100世帯近くの不法占拠者がいる。ペナン市当局は彼等に立退きを求めず、観光客相手の土産物屋やレストランを開業するように求めていると言う。しかし彼らにビジネスセンスがあるとは思えないし、不衛生な屋台じゃ観光客が来るはずは無い。こんな金があるなら下水道及び下水処理場を整備すべきである。 そして2002年8月、ペナン州知事Dr.Koh Tsu Koon はこのプロジェクトの中止を発表した。「ペナン川美化プロジェクトはコンサルタントの先走りであり、現実的プランとはいえない。ペナン川は州内で最も汚い川の一つだが、この川だけに予算を費やす訳には行かない。予算は削減し護岸工事と美化に限定する。一番大事なのは市民が川にごみを投げ捨てないよう態度を改める事だ。」 さすがは州知事である、良い事(←あたりまえの事)を言う。いやはや狂気にのプロジェクトが廃止になってめでたしめでたしである。この調子でリトルインディアの美化計画も潰して欲しいものである。マレーシアではかように愚かなプロジェクトが数多く進行している。その資金の多くはODAで日本政府が拠出している様である。 (2002年8月16日)
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